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インクカケルの古典インクWSに参加したはなし。

 銀座伊東屋で開催中のイベント「インクカケル」のワークショップのひとつ「インク×CRAFT INK LAB×TAG STATIONERY」に参加してきました。

WSのレジュメ

 まずレジュメに沿って古典インクの仕組みや今回の調色に使う材料について説明を受けました。筆記用具忘れたのは痛恨……。

調色に用いる材料と道具
七種から10滴ぶんのインクをガラスに滴下して混色する

 調色方法はいつものTAGの調色WSと「ほぼ」同じですが、特色は「各色材の抽出液に鉄液を加えて一ヶ月経過したものを用いて色を決める」点です。

抽出液のみの色。右端は丁子だが隣の柿渋が染みてしまった。
調色に使うインクと私のインクのレシピ

 配合を決めたら瓶とレシピを田中直染料店からのスタッフさんに渡して抽出液と糊材を入れて貰います。最後に目の前で鉄液を加えて貰い、急激な色変化を楽しむという趣向。
 鉄液は一般的な硫酸鉄液の他、木酢酸鉄液も選べます。というか自分含め殆どの人が後者を選んでました。糊材もアラビアガムとふのりの2種類あり全員がふのりを選択。「実は今はアラビアガムのほうが圧倒的に高価なんですよね…」とWS終了後に言われましたが、ふのりと聞いた瞬間から舌切り雀が頭から離れなかった自分はそれでもふのりを選んだと思います(笑)

丁子・柿渋・ログウッド・五倍子を各1、ユーカリ6、木酢酸鉄液
ふのり多めで滲みにくいインクを目指した
集合写真

 最後に調色したインクでパッケージと瓶のラベルを作り、集合写真を撮って終了。
 私だけ紙箱も染めた(というよりガラス棒がインクに浸かってしまったのでなすりつけた)ので悪目立ちしてますね……。

 今回の調色体験で難しかったのは、色材が古典インク向けの天然素材オンリーなので配合を変えても色が変わったように見えなかったこと。薄い灰色になるユーカリ多めかどうかで漸く違ってくるイメージ(個人の感想です)。いちばん青寄りログウッドで紫寄りは五倍子かな🤔

 できれば3〜5ヶ月で使い切ってくれということなのですが、果たして自分にできるのでしょうか?

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