what is Life覚書

ポールナース著
☆ 私の研究室の長年の野望は、細胞周期を実行する遺伝子を特定し、それがどのように機能するかを見つけることだった。
☆それを探すのに便利だったのが分裂酵母と呼ばれるビール酵母
☆そして全く新しい遺伝子、細胞周期を解く鍵となる細胞分裂周期2【cdc2】を発見
☆細胞、遺伝子、自然淘汰、化学、情報の5つのステップが生命とは何かを解き明かす鍵
☆1665年に顕微鏡が発明され細胞(cellセル/小さな部屋を意味する)の物語始まる
☆生物の体を構成する基本単位は細胞
☆細胞はあらゆる生命の構造単位及び機能単位
☆生物の分類での基本単位は種
☆膀胱に感染する寄生虫細菌の細胞は1㍉の隙間に3000個並べる事が出来る
☆逆に巨大な細胞もある。朝食卓に並ぶ目玉焼きなんかは、黄身全体が大きな細胞
☆物質の基本単位である原子は生物学では細胞である。
☆ 生物学上の最小単位=細胞
 化学上の最小単位=原子
 物理学上の最小単位=素粒子
 このように考えればいいのではないでしょうか。
 もちろん生物化学ではDNAも扱いますから厳密には違うかもしれませんが。
 細胞はたくさんの分子からできています。
 分子は一般に複数の原子からできています。
 原子は原子核と電子からできています。
 原子核は陽子と中性子からできています。
 陽子と中性子は3つのクォークからできています。
☆細胞はあらゆる生命体の基本的な構造単位
☆人間にも背骨の付け根から足のつま先まで1㍍もあるとても長い神経細胞がある
☆細胞は生命の中核を成す一番小さな存在でそれを生物学者は細胞説と呼んでいる。
☆人の細胞は30億個?60兆だと自分DNAの本を読んだ時に学んだがこの本では30億だと?
☆細胞はその一つが立派な生命体、つまり人間はこの本では30億個生命体の集合
☆細胞はそれ自体で生きているので細胞1つは1つの命である
☆動物、植物、菌類は真核生物で核がある
☆細菌は原核生物で核が無い
☆細胞の極めて重要な部分は外膜
☆外膜こそが無秩序や混沌へと向かう力に抵抗出来るこの外膜(障壁)こそが肝だ
☆ 生命は熱力学の第二法則(訳注:あらゆるものは時間とともに秩序立った状態から無秩序な状態へと向かう、という物理法則。生き物は秩序あるものを食べて無秩序なものを排せつすることで、体内の秩序を保っている)に背くことはない。
☆染色体の中に遺伝子がある。
☆ タンパク質はアミノ酸が集まって出来ている。
☆DNAの役割を大きく分けると暗号化と複製
☆ たとえば、βグロビンという名のヒトの遺伝子は、四四一個のDNAアルファベット(A、T、G、C)にきわめて重要な情報を含んでいる。それは一四七個の「三文字単語」の羅列になっていて、細胞が、アミノ酸一四七個分の長さのタンパク質分子へと変換する。ちなみに、βグロビン・タンパク質は、ヘモグロビンと呼ばれる酸素を運ぶ色素を形成するのを助ける。ヘモグロビンは赤血球細胞にあり、そのおかげで、われわれは生き続けられるし、血は赤く染まるん
☆ 遺伝子の正体は、細胞の中で働くタンパク質を暗号化する、DNAヌクレオチド塩基の鎖だったのだ。
☆ 二万二〇〇〇個にも及ぶタンパク質
☆人間の細胞を制御する二万二千個の遺伝子配列は全人類と完全に一致する。狩をして過ごしていた祖先のものとも、ほとんど変わりない。
☆ DNAは、細胞周期の初めの「S期」と呼ばれる段階で合成・複製され、その後、新しく複製された染色体が分かれる(いわゆる「有糸分裂」)。これによって、細胞分裂で生じた新しい二つの細胞のそれぞれが、確実に完全なゲノム情報を持つことになる。
☆ なんと、塩基AはTとだけ、そしてGはCとだけしか手をつなぐことができないんだ。つまり、DNAの一方の鎖の塩基の順序が分かれば、もう一方の鎖のヌクレオチド塩基の順序は自動的に決まる。たとえば、片方がACGT……なら、もう片方はTGCA……といった具合に。
☆ 遺伝子の正体は、細胞の中で働くタンパク質を暗号化する、DNAヌクレオチド塩基の鎖だったのだ。
☆変異とは紫外線や化学物質によって与えられた細胞の損傷、DNAの複製や細胞分裂の発生中にたまたま発生するエラー

☆チャールズ・ダーウィンは進化のメカニズムとして自然淘汰を提案した
☆自然淘汰の考えは変異が遺伝子によって起こる。変異した方が生き残り、変異しなかった方が自然淘汰される。
☆チャールズ・ダーウィンの功績は、進化のメカニズムとして自然淘汰を提案し、すべての点と点をつなぎ、進化が実際に「どのように機能するか」を世界に示した事。
☆18世紀後半ラマルクという科学者がキリンの首か長いのは高い木の葉を食べたいという気持ちが伝わったという間違った考えをしていた
☆キリンの首が長いのは首の骨格と筋肉が微妙に変化した変異型がランダムに出現し蓄積した事で僅かに高い木に届く様になり、届かないキリンより多くの栄養を摂る事になり、お腹の満たされたキリンの方が体力も有り、若いキリンを産む体力にも長けた為、徐々に首が長い個体に支配されるようになった。このプロセスを自然淘汰という。
☆自然淘汰とは正反対の人為淘汰では野生のハイイロオオカミをチワワからグレートデンに至る多くの犬種を作り出してきた。
☆ブロッコリー、キャベツ、カリフラワーも人為淘汰
☆自然淘汰による進化が起きる条件3つ
1.繁殖能力が有る事
2.遺伝システムを備えている事
3.遺伝システムが変異を示し、変異が生殖過程で受け継がられる事
☆全ての細胞が細胞周期中に複製され、全ての細胞が遺伝子で出来た遺伝システムを持っており、有糸分裂中と細胞分裂中にコピーされ、染色体上に受け継がれる。変異は突然変異によってもたらされる。細胞は変異を修復するが完全ではない。もし完全に修復され完全に同じ細胞がコピーされたら進化出来ない。つまり変異言い換えれば誤り率自体が自然淘汰の対象となっている。
☆誤り率が高過ぎても低過ぎても駄目で絶妙なバランスを取った種のみが長い期間で見れば最も成功を収める。
☆発酵素、エタノールの事。微生物の酵母こそがその事を解く鍵だとパスツールは提案した。酵母細胞こそがブドウ糖をエタノールに変化させているとパスツールは考えた。
☆酵素は命にとって必要不可欠な化学的プロセスを起こす


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