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02 長野オリンピック 1998年 1月10日~2月24日

各国の選手団をサポートするのがNOCアシスタントと呼ばれるボランティア

 お母さんはエストニアのチームをサポートしていました。仲間はお母さんを入れて5人です。選手が入村する前にまず事務方のスタッフがやってきて関係者が滞在するオリンピック村の居室が快適かどうかを確認したり必要と思われる備品の調達をしたり そして長野オリンピック組織委員会(NAOC)との規約の同意確認などをします。

 ベテランのスタッフがまず入村すると予想していたのに 単身で乗り込んできたのは イケメンの25歳の金髪の青い目の君。エストニアのメンバーのみならずあちこちで色めき立ったのは言うまでもありません。
こんなに若いM氏が先陣を切って来た事に驚ろき その辺の事を質問すると 聞き返されてしまったそうです。
『日本では何才になったら大人と認められるんだ?』
後でわかったことですが エストニアは1991年に旧ソ連から独立していて、そこに至るまでに厳しい監視の下 国を引っ張っていた中堅層が様々な理由から多数命を落としていたのです。だから長野五輪の頃 国の運営の中枢には20代から30代の若者達が多数関わっていたのでした。
 さてそのM氏ですが 支給されていた大きな業務用のコーヒーメーカーの作るコーヒーの味が水っぽくて気に入らず 家庭用の小さい物でいいからドリップ式に交換してくれと言い出しました。こういうクレームにも対応するのがNOCアシスタントの役目でした。



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