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シンデレラはその後も末永く幸せに暮らせたのだろうか? 映画『エリザベート1878』・・・実話を元にした ある視点からの創作映画

 美しさゆえに オーストリアの時の皇帝に見染められ お妃様となり 国民的アイドルとなって光り輝くような人生を送っていた主人公のエリザベート。
傷ついた兵士達を慰問すれば、彼女の存在自体が彼らを励まし奮い立たせた。まさに魔法のような効力を持っていた。
 しかし一日が24時間であるのと同様 ”老い”もまた万民に平等にやってくる。

映画は彼女が40歳の誕生日を迎えた日からの1年間のお話
40歳と言う年齢は当時の平民の寿命を意味しており ”若く美しい”という魔法は既に解けてしまっていた。

 お姫様のお城暮らし。それはどんな物なのか・・・
エリザベートの場合:
一日は体重測定とウェスト(50センチ)の測定から始まる。国民の期待に応えるべく この歳になっても尚それは続く。
長い髪を美しい編み込み結いにする、その日のイベントに合う美しいドレスを着る。
お妃様として式典に加わり、パーティーならば どんなにつまらない会話にも軽く会釈をしながら笑顔で対応する。しかしお妃様としての発言を求められることはない。自分の存在意義を見いだせないまま無為に日々を過ごす事にうんざり。
 パーティーとなれば出される料理は見事な物ばかり。しかしウェスト50センチをキープするためにコルセットできつく締め付けた体では メインディッシュもほんの 一切れ程度をつまむくらい。スープなら一口二口程度。デザートはどんなに美味しそうであっても 決して口にしてはならない。

 エリザベートはある決心をします
ここでは結末を書くことは控えますが、映画の最後の方で 彼女が食事を心行くまで楽しみ 最後に出されたデザートのケーキを本当に美味しそうに食べるシーンが出てきます。

シンデレラはやはりおとぎ話の中でしか生きられないのかも・・・

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