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建設中だった39階建マンションがありえない状態で崩落、韓国は建築もKクオリティでしたw

今日の韓国ネタは、オミクロン株に蹂躙されて1日の新規感染者が3万人までいくのでは?という話題を在韓米軍基地と絡めて展開しようかと思ったのだが、それ以上にひどい実情が暴露された建設中のマンション外壁崩落事故を掘り下げていきたい。オミクロン株はまだまだ面白いことになりそうなので、青いうちに料理するのは避けるべき、という趣向だ。

●39階建てマンションの壁が「内側だけ」べりっと剥がれ落ちる●
そもそも、どうやったらこんな風に建物は崩壊するようになるんだ?という意味で、あまりにこの事故は奇怪だと言える。
場所は韓国の光州で、1月11日に39階建てのマンションが崩落し、作業員6人が行方不明になっているとのことだったが、事故現場の写真を見る限り「壁だけが残り、構造体も含めた内側の全てが真下に落ちた」ということで、ゼネコンでの勤務経験のあるおいらもこんなケースは見たことがない。
中央日報の記事になる。


39階建てマンションどう建てたのか…韓国・光州で新築マンション外壁崩落、作業員6人不明
1/12(水) 6:59配信 中央日報日本語版
光州(クァンジュ)市内の39階建てマンション新築工事現場で外壁が崩落し車20台余りが下敷きになる事故が発生した。該当建設会社は昨年6月に17人の死傷者を出した光州市鶴洞(ハクドン)の住宅再開発現場の崩壊事故現場でマンション建築を推進していた施工者だ。消防当局は現在まで3人を救助し、連絡が途絶えたと推定される作業員6人の身元と所在把握に乗り出した。
光州市消防本部と西区庁によると、11日午後3時47分ごろ光州市西区花亭洞(ファジョンドン)の現代アイパーク新築工事現場で、マンション1棟の外壁が崩落したとの通報が消防当局に寄せられた。この事故によりマンションの崩落した外壁の残骸が近隣の駐車場を襲い車20台ほどが破損したり残骸の下敷きとなった。消防当局は道路周辺の地上コンテナなどに閉じ込められていた3人を救助し、1階で残骸に当たった1人を病院に搬送した。
だが作業員6人の連絡が途絶えた状態だ。消防当局は作業員6人全員が韓国人で、28階と29階に3人、31階から34階までに3人が投入される予定だったと確認した。しかし事故現場近くの安全性問題から11日午後8時現在捜索作業は中断された状態だ。
◇屋上コンクリート打設中に…不明者家族「連絡取れず」やきもき
この事故によりマンション入居の延期だけでなく再施工の可能性も提起されている。昨年同じ地域で死者9人など17人の死傷者を出し関係者に対する裁判が進行する中で再度の事故を起こした施工者に対する批判も大きくなっている。
今回の外壁崩落事故は39階屋上でコンクリート打設作業をしていたところで発生したという。外部圧力や衝撃などにより外壁が崩れ落ちた可能性もある。光州西部消防署のチョ・ホイク災害対応課長は事故現場で行った会見で「39階屋上でコンクリート打設中に23~38階の外壁が崩落した」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/70c4de4d7641dfab327093f5e5e76d96a4f3bacb


画像も添付しておいたのだが、よくよくご覧いただきたい。例えるなら、シロアリに内部を徹底的に食い荒らされた民家と言えばいいのか・・・、もちろん、この建物は木造ではなく鉄筋コンクリート造りなので、何かに食われてこうなったわけではない。もしくは、窓枠の隙間から塩酸なり硫酸なりをこぼし入れて溶かして結果と言えばいいのか、とにかく表現に困る状態だと言えるのだ。
普通、基礎を作り終えればそこから構造体を組み上げていき、その外側の窓枠や外壁へ、と作業を進めるはずなので、言ってみれば「最も頑丈な内側から外側へ」と手を入れていくことになる。だが、このマンションは最も外側の部位がまだ残っていて、しっかりしていなければならない内側が思い切り崩落している。どうやったらこんな風に壊れていくのか、ちょっと見当もつかない。これが韓国オリジナルの工法なのだろうか?

というか、建設中のマンションであることを思えば、そもそもコンクリートが崩れてボロボロになっていること自体がおかしい。構造体の体をなしていないばかりか、コンクリートである要件さえ満たしていないではないか。
なので、最初に思いついたのは生コンを水で薄め過ぎた状態で打っていったのか?ということだった。いくらコンクリートだとは言っても薄ければ固まらず、固体であることを維持できない。その為、乾くと簡単に亀裂が生じ、場合によっては粉々になってしまうからだ。
韓国の場合、工事の手抜きは当たり前のように行われているだけでなく、費用を中抜きする為に部材も抜いて建てていくのが普通だと言われている。つまり、コンクリートも極力薄めて費用を浮かそうとしているようなのだが、それを39階建てという荷重のかかる筐体でもやらかした結果、こんな世にも奇妙な崩壊事故になったのか?と見たのだが・・・。

●一日経って、驚愕の事故原因が判明する●
翌日、とんでもない事実が明らかになった。
なんと、生コンの温度管理ができていなかったというのだ。
中央日報の記事になる。


<韓国光州マンション外壁崩落>「内部から崩壊か…連鎖崩落、三豊百貨店と類似」
1/13(木) 7:13配信 中央日報日本語版
6人の行方不明者が発生した光州(クァンジュ)の新築マンション工事現場で崩落事故が起きた当日の11日は強風によりタワークレーン作業が中断されていたことが確認された。崩落した建物で作業していたタワークレーンのオペレーターは建物内部から崩れた可能性を提起した。
建設業界は今回の事故の原因が「人災」である可能性が大きいとみている。39階建てマンションの38階から23階まで壁とスラブの一部が崩れ落ちる「連鎖崩落」が起きたが、崩れ落ちた様相が1995年に倒壊した三豊(サムプン)百貨店の時と似ているという専門家の指摘が相次ぐ。三豊百貨店も最上階である5階が崩落し、衝撃荷重を受け地下4階まで崩れ落ちた。

◇崩れた38~23階、凍ったコンクリートが引き金引いたか
韓国のマンション建設現場では鉄筋を設置して型枠を作りコンクリートを注入する伝統的な鉄筋コンクリート工法(RC工法)を使う。壁と床が鉄筋からコンクリートまで一体化しているため、壁またはスラブの一部だけ崩落するのは珍しいと指摘される。コンクリート構造専門家であるソウル大学建築学科のパク・ホングン教授は「設計から施工まで段階別に安全度を高めていてもこうした連鎖崩落が発生したというのは複数の重大な瑕疵が重なって現れた可能性が大きい」と診断した。
コンクリート施工上の問題がまず議論される。冬季の工事で氷点下の気温が続く中でコンクリートがまともに固まらず凍結したのに工事を継続した可能性だ。
通常コンクリートは5度以上の気温で打設し固めなければならない。また、冬季はコンクリートがうまく乾かず2週間ほどの養生を経なければならない。気温がそれ以下に下がる場合にはコンクリートが固まらず凍結するのを防ぐため養生する階ごとに暖炉を使う形で温度を維持しなければならない。
コンクリートは一度凍るとぱさぱさになり強度が落ちる。ある建設業界関係者は「秋の入居が建設会社に致命的という話が出るのは冬季に骨組工事を強行しなければならないため。その上に内部と外部の仕上げや造園工事がますます重要になり時間がかかるため工事期間に合わせるため追われるように骨組工事をすることが多い」と付け加えた。
事故後、建設現場周辺では「5日ごとに1階ずつ積み上がるように見えた」との証言も出ている。

これに対してHDC現代産業開発は「事故が起きた棟の打設は最小12~18日ほど十分な養生期間を経ており、必要な強度が確保されるのに十分な期間。工期が遅れて急いで工事をしていたという一部の主張も事実とは異なる」と釈明した。
一方、国土交通部は12日、事故原因と再発防止対策をまとめるための建設事故調査委員会を運営すると明らかにした。この日現場を訪れた国土交通部の盧炯旭(ノ・ヒョンウク)長官は「事故原因を徹底的に糾明し、管理責任不備など違法事項は非寛容の原則で厳重処罰する計画」と明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8351b5ccf274e805e4598b9771989d46c984732


この冬の韓国は、41年ぶりという強烈な寒波に見舞われているのだが、その最中の作業であったにも関わらず、生コン打ちの際に温度を管理しないままどんどん型枠へ流し入れていったらしい。
これは、内勤だったおいらでも教育されていた事なのだが、コンクリートは最低でも5度以上を保っていなければ固まらない。その為、日本では冬のコンクリ打ちにヒーターで温度を維持することが必須となっている。そうでなければ固まらないからだ。
一日を通して氷点下の気温の中、ヒーターも使わずにこの光州のマンション現場は生コン打ちを急ぎ、ここまで打ち上がったところでついに固まり切らなかったコンクリが耐えきれずに崩壊した、ということらしい。

施工主はHDC現代産業開発で、一応は韓国でも有名なゼネコンということになっている。アシアナ航空が経営破綻をした際、最初に買収の手を挙げた会社だったと言えば、思い出した方もいるだろう(おいらも過去記事であの買収劇は何度か取り上げている)。結局、アシアナ航空側が条件を釣り上げたこともあり破談となったが(アシアナはその後、大韓航空が吸収合併している)、当時は2000億円以上が動く企業買収だ、と日本でも注目されていたものだった。
参考までに、2019年の日経の記事をリンクしたい。


アシアナ航空、現代産業開発が買収へ 2000億円超で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52062930S9A111C1FFE000/


そんなゼネコンでありながら、初歩的過ぎる施工ミスを見逃してこんな事故を起こしたのだから、まさに建設もKクオリティだということだ。もちろん、孫請け、ひ孫請けが当然の韓国だけに、実際に現場で作業をしていたのは中小の工務店クラスだったのだろうが、高層建築であってもおそらくHDC現代産業開発は全く関わってはいなかったのだと推測する。他人任せの丸投げだったから、こういうとんでもない事態を引き起こした、というオチになったに違いない。

●そして始まったHDCパニック売り●
いやいや、無理な工期など設定していないニダ、売り急ぐ必要があるから工事も急いでいた?根拠のない批判をしないで欲しニダ、とHDC現代産業開発がごにょごにょと事故の言い訳を始めている間、株式市場では一気にこの会社を含むグループの株が売られ、株価が下がりまくったようだ。
中央日報の記事になる。


<韓国光州マンション外壁崩落>建設会社HDCグループ株、時価総額5000億ウォン蒸発
1/14(金) 10:38配信 中央日報日本語版
11日、光州(クァンジュ)マンション崩壊事故の影響でHDCグループ株価が一斉にこれまでの最低を更新するなど下落が続いている。
13日、有価証券市場でHDC現代産業開発は前営業日比1.2%下落した2万600ウォンで取引を終え、2020年11月以降最も低い終値を一日で更新した。取引中、一時6.47%下落した1万9500ウォンまで下がった。
持株会社であるHDCも前日比4.3%下落した8790ウォンに、HDCラボズは1.41%下落した1万500ウォンでそれぞれ取引を終えた。
HDCグループ株の劣勢は光州(クァンジュ)マンション外壁崩落事故以降から続いている。12日のHDC現代産業開発の終値は前日(11日)比19.02%急落した2万850ウォンを記録した。HDCとHDCラボズもそれぞれ12.89%、7.39%下落した。
株価が大幅に下がり、時価総額も大きく目減りした。この日の終値基準でHDC現代産業開発の時価総額は1兆3577億ウォンで、11日1兆6971億ウォンに比べて3400億ほど少なくなった。
HDC現代産業開発とHDC、HDCラボズ3社のこの日の時価総額合計は2兆1344億ウォンで、事故当日2兆6259億ウォンから4915億ウォン蒸発した。
11日、光州西区花亭(ファジョン)の現代アイパーク新築工事現場では外壁が崩落する事故が発生した。該当マンション団地はHDCグループのHDCアイエンコンスが施行を担当し、HDC現代産業開発が施工した。HDC現代産業開発は昨年6月再開発地区の撤去作業中に建物崩壊惨事が発生した光州鶴洞(ハクドン)4区域の施工主でもある。
今回の花亭マンション外壁崩落事故直後、現場にいた下請会社の作業員6人が行方不明となり、当局の救助活動が続いている。13日午前11時14分ごろには現場で男性とみられる1人が発見された。この男性は行方不明になっている作業員の1人ではないかとみられている。
光州市は前日、HDC現代産業開発が市内で行っているすべての工事に対する施行中止命令を下したことに続き、13日には事故が発生した建物を撤去して再施工する方案を検討中だと明らかにしたことがある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/82665e571e9b687f0e49c8167c1bac80f93d0de1


マンションの内側同様に株価も落ちまくって、ということで中央日報はこの売り攻勢でHDC現代産業開発の時価総額が5000億ウォンも下がった!と愛国心剥きだしのタイトルで記事を配信しているのだが、これにはHDC現代産業開発も現在進んでいる工事をすべて停止させた上で、崩落したマンションについては解体して再施工する方針などを発表したことも遠因になったようだ。つまり、お宅らは多額の損失が確実に発生するのだろう?からの更に売り傾向に拍車がかかった、というわけなのだ。

しかし、事故の被害はとんでもないことになっていて、金曜日だった14日の段階でようやく行方不明だった6人の作業員のうち1人が「見つかった」状態だった。で、事故が起きたタイミングや起きた階を考えれば5人の生存は絶望的だろう、と。

この記事だけを見れば、HDC現代産業開発は施工中の工事を全部止めて、ということを繰り返し主張しているようだが、竣工している物件、特にもうこの会社が手掛けた物件に住んでしまっている人たちは、不安以外の何ものでもない状態だろう。コンクリ打ちが手抜きだったという現実は、2階以上の部屋にいる人は歩くのも怖いと感じるに決まっているからだ。
事故を起こした物件も解体し、最初から施工し直すということだが、いやいや、おまえらがまたやるから怖いんだ、が正直なところだろうしね。

それにしても、実に韓国らしい話ではないか。見栄えさえよければそれでいい、と手抜き、中抜きですっかすかの建物を量産する様子こそ、韓国人そのものだとも言える。そこで暮らすことになる人たちの安全など二の次、三の次という無責任ぶりは、売ってしまえばこっちのもの、出荷してしまえば後は知らぬ存ぜぬ、でEUから禁輸を食らった農心の辛ラーメンとまったく展開が一緒だ。これでまた、韓国が関わったものを世界が拒絶する流れが強まるだろう。

そして中央日報だ。こんな事故を起こした会社なのに、時価総額が落ちるニダー!はなかろうよ。まず行方知れずになっている作業員の安否を気遣うべきだろうし、欠陥建築を糾弾する方向で記事を書かないとは。クズの中のクズ新聞だろ。おまエラが守るべきはゼネコンなのか?クソ記事ばかりの中央日報を毎日金を出して読んでくれている消費者じゃないのか?

HDC現代産業開発も中央日報も、そういうとこなんだよ、そういうさ。

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