月末に年度末も近い、という２月ならではの事情が重なった為か、急ぎの記事執筆依頼があり、昨日はその対応に追われることとなってしまった。無料記事にかける時間がなく、配信を休止とさせていただいたこと、後れ馳せながら言い訳&お詫び申し上げたい。

さて、一日過ぎてタイガー・ウッズの自動車事故について、いかにも韓国絡みらしい展開になっているようなので、しつこく本件を追うことにする。
まず、タイガーが刑事責任を問われることはなくなった。
スポーツ報知の記事になる。

タイガー・ウッズ、刑事責任問われず　ロサンゼルス郡・保安官「純粋な事故」
2/26(金) 6:00配信 スポーツ報知
米男子プロゴルフツアー歴代最多タイの８２勝を誇るタイガー・ウッズ（４５）＝米国＝が重傷を負った自動車の単独事故について、米カリフォルニア州の地元捜査当局は２４日、ウッズが刑事責任を問われることにはならないとの見解を示した。ロサンゼルス郡の保安官は「純粋な事故」と強調。特定飲料品やドラッグ、無謀運転などの罪を構成する事実は確認されていないと明かした。
保安官事務所によるとウッズは２３日朝の事故当時、シートベルトを着用し、下り坂を「通常より速い」速度で運転していたとみて、ドライブレコーダーなどから詳しい状況を調べている。ウッズの財団によると、右すねや足首の手術後、意識は戻り、会話はできる状態だという。
一夜明け、ショックは米男女ツアー会場にも及んだ。米男子のワークデー選手権を控えた親友のロリー・マキロイ（３１）＝英国＝は「彼はスーパーマンじゃない。子どもたちが父親を失わなかったことが最も大切なこと」と語気を強めた。２５日からの米女子ツアーのゲインブリッジ選手権が今季初戦となる畑岡奈紗（２２）も「まずは無事に復活してくれるのが願っていること」と思いやった。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/0237037de0af0df07dca135195a903d43f8f1b29

タイガー自身は意識が戻り、この記事の時点で簡単な会話ができる状況になっているとのこと。
それを祝福するかのように、捜査にあたっているロサンゼルス郡の当局が、飲酒やいわゆるドラッグの服用、さらにはスピード超過などの無謀運転といった運転車による過失はなかったとして、刑事責任は問わないことを決めた。

これで更に事故原因は現代自動車のジェネシスGV80にあった可能性が高くなったということだ。
日本で言えば、自尊事故の場合なら刑事責任がないとなった時点で争点は民事に移る。
これはアメリカでも同じて、起きた被害について誰がどれだけ補償するか、という流れになる。
示談となるのか、その決定を法廷に委ねるのか、これは当事者同士の思惑も絡むので一概に何が正しいのかを外野がどうこう言いにくいパターンが見えてくる。

注目されるのは、まだ事故の詳細を語っていないタイガーが何を言い、何を求めてこの事故の幕引きとするか？だ。

プロゴルフ選手の立場として、スポンサーを敵に回しにくいという事情があるだろう。
今回の事故も冠スポンサーだった現代自動車が賞品に提供したジェネシスを運転して起きた事故だ。
タイガーも一般的には現代自動車の車がどういう評価を受けているかはわかっていたと思われるが、だからといって賞品として渡された現代車を無視して他メーカーの車に乗る、は選択しににくいものだったはずだ。
しかもプロ生活が長いタイガーだからこそ、自分が現代車に乗ればスポンサーの宣伝になることもわかっている、たから「敢えて」ジェネシス選択だった背景まで透けて見えるのだ。

要するに、事故が起きなければ何も問題にはならなかった。そして、普通のメーカーなら欠陥車をタイガーに贈呈することもなかったはずた。
だが、現代自動車が普通ではなかった、だからタイガーは両足を破壊されてしまったわけだ。

タイガーが、事故の状況を詳細に明かすか否かは不明だ。
ブレーキを踏んだが止まらなかった、最大のポイントであるこの部分でさえ語るかどうかは怪しい。
この事故の原因を徹底的に追及して、結果得られる賠償金をとるか、プロゴルフ選手としてスポンサーとの付き合いを重視し、現代自動車の責任を問わないとするか、悲しいことだが、ここから先は「大人の事情」が物を言うかもしれない。

さて。
そうした面を踏まえて、事故現場がどんな場所だったのかを追ってみたい。
わかりやすいので地図を表示しておくが、タイガーは片側二車線の緩い右カーブを直進する形で道路外へ出ていった格好だ。詳しく言えば、ホーソーン・ブルヴァードをロサンゼルス中心街から北上する途中で、イメージとしては高速道路のような場所と言えるほど「余裕のある」作りになっている。
日本メディアも含め、韓国寄りの記事では、さもヘアピンカーブか連続しているような場所(=だからタイガーがハンドル操作を誤った、下手だった)と書いているが、とんでもない話だ。嘘もいい加減にしろ、と断じておきたい。

つまり、状況証拠だけでも、タイガーではなくジェネシスの側に問題が、あったことは明らかなわけだ。
それにも関わらず、がこの記事の本題になる。
当然、主役は「我らが」中央日報だ。

「ウッズ、ゴルフ人生が終わることを望んでいない…近く重大決定も」
2/26(金) 9:51配信 中央日報日本語版
自動車横転事故で脚に大けがを負った米国の「ゴルフ皇帝」タイガー・ウッズが、病床で側近に強い再起の意志を明らかにしたという。
米誌ピープルは２４日（現地時間）、ウッズの側近へのインタビューを通じて、手術を終えて意識を回復したウッズの心境を伝えた。この情報筋は「ウッズは自動車事故で自身のゴルフ経歴が危機を迎えるかもしれないことを知っている」としながらも「しかしウッズは自分のゴルフ人生がこのように終わることを望んでいない。ゴルフを続ける方法があれば必ずそうするだろう」と明らかにした。続いて「ウッズは以前にも腰の手術でゴルフ大会に出場できず挫折感を感じていたが、今回の事故が重なってさらに落ち込んだはず」とし「ウッズは近く自身の未来についていくつか真摯な決定をすると思われる」と伝えた。
また、「ウッズは今年が復帰の年になると期待していたが、不可能になった。ウッズにはとても残念なことだ」とし「ウッズも今回の事故が大きな逆境ということを知っているが、過去にも障害を克服したように今回もまたできると考える」と話した。
ウッズは先月末に５回目の腰の手術を受け、回復中だった２３日、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で現代自動車ＳＵＶのジェネシスＧＶ８０を運転中に事故を起こした。公開された現場の写真によると、車は道路脇に９メートル以上転落して斜面で横転した状態であり、救助当局は切断装備を動員してウッズを車内から救出した。
ウッズは一人で車に乗っていて、他の車との衝突はなかったことが確認された。救助当局は「ウッズがスピードを出した状況で、中央分離帯を越える前に車を制御できなかった」とし「特定飲料品やドラッグ服用などの状況は見られない」と発表した。
ウッズはハーバーＵＣＬＡ医療センターで手術を受けた。米フロリダ州ボカラトンの整形外科専門医ジョセフ・プリタ博士は「回復まで少なくとも６カ月はかかる」と伝えた。また、２０２２年になってこそ競技が可能であり、そうなるとしても奇跡のようなことだと専門家らは見ている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd81a96877690782d1fc1bca0b12e64543af6e85

いやぁ、まさか「事故の話を公にすれば、選手生命を失うことになる」とメディアがタイガーを堂々と脅迫するとは。

タイガーは意識を取り戻した後、ロサンゼルス市内にある大型病院へ転院しているが、どうやらそこへ現代自動車が乗り込んで、示談金などの支払いをまとめたようだ。
当然、その条件には事故の原因がジェネシスにあった、といったことを口外しない、も含まれているのだろう。
だから、こういう流れになったというわけだ。
スポニチの記事なる。

ウッズ　事故の記憶なかった、保安官が証言　大型総合病院に転院
2/27(土) 5:30配信 スポニチアネックス
乗用車を運転中に単独事故を起こして右脚を粉砕骨折するなどの重傷を負った米男子ゴルフのタイガー・ウッズ（45＝米国）が24日夜、ロサンゼルス市内の大型総合病院に転院した。事故後に緊急手術を行った同市郊外トーランスの病院の医師が明らかにしたもので「整形外科の治療と回復を継続するため」という。
また、ロサンゼルス郡のビヤヌエバ保安官は米CNNに対し「ウッズは病院到着時に事故の記憶がなく、どのぐらいのケガを負ったかも気づいていなかった」と証言した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff199b6f4ac8caa63ad30b5865eb31004700090

もちろん、タイガーだけが世間的に割りを食うことにはなるが、ここはスポンサーである現代自動車に養ってもらいつつプロゴルファー生活を続けた方がいい、と判断したということだ。
たが、タイガーの内心もその通りだとは言い切れないし、破壊された両足のリハビリに向かうのはタイガーで、復帰を果たすまでに割りきれない思いにもなるはずだ。
それを、中央日報が勝つのは韓国の現代自動車だ！と書き立て、欠陥だらけのジェネシスや現代自動車というマイナスをなかったことにしようとしている、この浅ましい姿は何だ？ということなのだ。

仮に、タイガーのリハビリが失敗し、これから先に再びツアーへ参加できない事態になった場合、タイガーのファンだけでなくゴルフファン全体を敵に回すことを現代自動車や中央日報はわかっているのか？

謝るべきは謝る、口をつぐむべきはつぐむ、日本なら小学生でもわかる話が、韓国にはまったく通じないのだ。
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