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岸田総裁決定でビビる韓国、だが本当にヤバいのはウォン安、株安の同時進行なんだぜ?w

自民党の総裁選が終わり、その内容を昨日の記事で緩く振り返った。その最後に、岸田政権となって最初の外交問題が対韓政策、特に元徴用工への賠償支払いで差し押さえた三菱重工の資産に売却命令が出た件に関する対応だ、と書いた。
そうした、日本側のニヤニヤしている雰囲気を伝えるように、早速日本の制裁を恐れるような記事が配信されたことが日本でも流れている。
今日は、この件から話を始めたい。
産経の記事になる。


韓国メディア、岸田新総裁に期待と不安交錯
9/29(水) 17:54配信 産経新聞
【ソウル】韓国メディアは29日午後、自民党の岸田文雄前政調会長が新総裁に選出されたことをトップニュースとして速報した。2015年の日韓慰安婦合意当時の外相だったことを中心に岸田氏を紹介し、日韓関係の改善に向けては「期待と警戒」が交錯する反応を示した。
聯合ニュースは、岸田氏が自民党内で「韓日関係を重視する『ハト派』に分類される」と紹介。現政権などに比べ、「(日韓)関係改善に向けてより誠意ある接近をする可能性がある」との韓国専門家の分析を伝えた。
その上で、日韓合意に基づき設立された財団を韓国側が一方的に解散するなどした経緯から「(岸田氏には)自らが労力をかけた合意を履行しない韓国政府への不満もうかがえる」と指摘。自民党長期政権体制では首相の交代だけで大きな変化が起きることは考えづらいことも踏まえ、「冷え込んだ両国関係に劇的な変化を期待するのは難しいとみられる」と結論付けた。
これに対し、朝鮮日報は岸田氏がアジア外交を重視する自民党派閥「宏池会」の系譜に連なると紹介。今秋の衆議院選挙などに勝利し政権運営が安定すれば「将来的に韓日関係の改善も期待できる」とした。
中央日報は選挙戦前の世論調査で、岸田氏の支持率が河野太郎ワクチン担当相、石破茂元幹事長に次ぐ3位だった点に着目。「『国民が望む首相』ではなく、『国会議員が望む首相』が選ばれた」と論評した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d041841a5fe20954adf6bccbe2820104cbf1049e


岸田新総裁決定に、韓国メディアは不安だと報じたそうだ。
何度も書くが、岸田さんは第二次安倍内閣で外相だった人だ。2015年の日韓慰安婦合意の際には、当時オバマ政権の副大統領だったバイデンと共に、合意に力を注いでいる。合意書にサインを入れたのも岸田さんだ。当然ながら、既に終わっている賠償問題を蒸し返され、逆に10億円でケリがつくなら最後だと割り切って支払ったのが「安倍イズム」だった。それを間近で見、実行したのが岸田さんで、当然「これ以上はビタ一文韓国には渡さない。譲歩はしない」というその意味もよくわかっていたはずだ。
こんな背景があったにも関わらず、2017年に大統領に就任した文在寅は、合意破棄を宣言し、最初の仕事としてタスクフォースを立ち上げた。これだけで、岸田さんにとっては噴飯もののありえない事案だったことだろう。
ところが、このタスクフォースにより合意の真の姿を知り、文在寅はそれ以降、慰安婦合意破棄による反日ができなくなってしまった。しかし、民意に圧される形で合意による10億円で設立された基金を勝手に解散させてしまい、今は処理が終わっていない分が宙に浮いている状態となっている。

韓国メディアがここまで事情をわかっていたのかは不明だ。しかし、河野が最有力だ、このまま河野総裁で決まれ、と希望、願望を思い切り投影した記事を乱発していたことは事実で、そうして韓国が応援したから河野は負けた、と今は笑われている。親韓の石破に頭を下げて、親中だと公然と批判される中で、韓国メディアの加担はやはり負けフラグの一つになったと言っていい。
逆に、そこまで河野になって欲しかったのは、岸田さんがどれほど韓国に厳しい対応を始めるのかが全く見えていなかったからでもある。そりゃ不安にもなるだろうよ、顔に泥をなすりつけた張本人の文在寅が「まだ」韓国の大統領なのだからw

無論、岸田さんも内閣から離れた後も非のうちどころのない議員だったわけではない。桜を見る会での野党追及の際に、まさに玉虫色の発言をして、結果的に安倍さんの足を引っ張ったマイナスがある。そのエラーで安倍さんとの関係が冷え切っていると言われ、だからこそ今回の総裁選でも安倍さんは一言も岸田さんの名を口にせず、早々に高市さんの支持を宣言した、という経緯がある。そんな中での岸田内閣の発足だ、当然安倍さんや麻生さん、菅さんの意向に沿う形でなければ組閣もできないし、増してや安倍政権の政策は常に意識しなければならないだろう。
これらの状況を見た上で対韓政策を考えれば、何も変わらないと結論づけるしかない。そもそも、外相経験者が条約を守らない相手を看過することはありえない。菅さん同様に韓国無視は最低線、と見ていいはずだ。
この空気を如実に反映したのがドルウォン為替だ。
2021年9月30日、大事な奇数月の月末のレートは乱高下の様相を呈している。
21時30分現在で1183.40あたりだが、今日の最安値は1187.48、最高値が1182.92で、強烈なドル買い基調は解消されていない。


USDKRWチャート - ドルから韓国ウォンへのレート — …
https://jp.tradingview.com/symbols/USDKRW/


しかも日本の嫌韓だけでなく、中国は恒大集団のデフォルト危機が収まらず、アメリカは債務上限引き上げ問題の対応に迫られている。両陣営にぶら下がっている韓国は、双方が問題を抱えた瞬間にその被害の直撃を食らう、という状況にあるわけだ。そりゃウォンが売られるのも仕方がないw
中央日報の記事だ。


インフレの恐怖に米国債利回り急騰…韓国証券市場まで飛び火
9/30(木) 7:12配信 中央日報日本語版
インフレの恐怖が株式市場を揺るがした。通貨政策緊縮の懸念で米国債利回りが高騰し米国証券市場が落ち込むと海の彼方の韓国証券市場もともにふらついた。29日には取引時間中に一時韓国総合株価指数(KOSPI)は3050ポイント、KOSDAQ指数は1000ポイントを割り込んだ。
この日のKOSPIは前日より1.22%(37.65ポイント)下落の3060.27で取引を終えた。前日の1.14%に続き2日連続で1%以上落ち込んだ。機関投資家が3125億ウォン、外国人投資家が6591億ウォンを売り、個人投資家がほぼ同規模の9615億ウォンを買った。

米連邦政府の負債限度拡大をめぐる政界のかけひきも証券市場に負担として作用した。
米上院が30日までに臨時予算案と負債限度案を通過させなければ連邦政府は来月1日からシャットダウン(一時的業務中断)に入る。
メリッツ証券のイ・ジンウ投資戦略チーム長は「インフレ長期化による金利引き上げ問題が年初から続いている。電力難などによる中国の経済成長率鈍化も懸念される」と話した。彼は「韓国証券市場にも主導株がないだけに当分はボックス相場が予想される」と説明した。
信栄証券リサーチセンター長のキム・ハクキュン氏は「2月に米国の緊縮懸念でKOSPIが10%ほど調整を受けた。現在はピーク時より6.3%ほど下落した状況で調整の幅が深まる恐れがある」と話した。彼は「ただ、いまの米国の物価上昇は景気好況によるものではなく供給ボトルネック現象による『悪い』インフレであるだけにFRBが緊縮を強行するだろうという市場の懸念は過度だ」と話した。
ウォンは上昇した。この日ソウル外国為替市場でウォン相場値は前日より2.60ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1181.80ウォンで引けた。ウォンは取引時間中に一時1188ウォンまで値を下げたりもしたが、午後に入り中国の不動産企業恒大グループが一部資産売却に成功したことが好感され反騰した。
27日に3年来の高値を記録した国際原油価格は1日ぶりに下落に転じた。28日のブレント原油は前日より0.47%下落した1バレル=78.35ドル、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は前日より0.21%下落した75.29ドルで取引を終えた。
ドイツ銀行は「エネルギー費用上昇が金利引き上げを加速するのか、エネルギー需要に衝撃を与えながら(金利引き上げ圧力を)緩和するかは明らかでないが、通貨政策対応が難しい状況であることを示唆している」と指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfe434db99852e388bcbab582c885eb4bd72c105


さすがは「我らが」中央日報、韓国は被害者だポジションを全面に押し出す愛国記事にしている。
だが、まだインフレがー!とか言っている間は甘いw
韓国の本番は、スーパーインフレが始まってからなのだよw
今はまだ個人投資家が借金をしてウォンや韓国株を買い支えられている、だからこの程度の下落で事が済んでいるのだ。

だが、借金もできなくなったら、その時おまエラどうすんの?w

ちなみに、ウォン安に隠れる形になっているが、サムスンとSKの株式も暴落を始めている。その理由は前日の29日に出たこのニュースだった。
そう、アメリカのマイクロンが売り上げの予想値を下方修正したのだ。
ブルームバーグの記事になる。


マイクロン株急落、9−11月の売上高・利益見通しが予想下回る
9/29(水) 5:52配信 Bloomberg
(ブルームバーグ): 米半導体メモリー最大手マイクロン・テクノロジーの株価が28日の時間外取引で急落した。同社が9−11月(第1四半期)について低調な見通しを示したことが材料。パソコン(PC)メーカーの需要鈍化が影響しつつあることを示唆している。
同日の発表文によると、9−11月の売上高見通しは約76億5000万ドル(約8500億円)。ブルームバーグ集計データによると、アナリスト予想平均は85億7000万ドルだった。一部項目を除いた1株利益は2−2.10ドルと見込む。市場予想は2.56ドル。
同社の株価は時間外取引で一時7%安の67.99ドル。年初来ではこの日の通常取引終値までに2.8%下落している。
サンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)はPCメーカーからの受注鈍化は短期的にとどまると説明した。一部顧客は他の部品入手に苦慮しており、受注したPCを全て組み立てられるわけではない状況にある。このためPCメーカーはメモリーの在庫を減らしている。ただ向こう数カ月に業界全体で供給不足が緩和すれば、状況は反転すると予測した。
またメロートラ氏はPCの売り上げ拡大が昨年のような驚異的ペースで続くとは予想していないが、以前に比べると出荷台数はかなり高い水準に落ち着くだろうと語った。自動車や産業用機械など他の市場は急拡大している。メモリーの最大のユーザーは既にPCではなくデータセンターに置き換わっているという。
マイクロンの2021年度業績は旺盛な需要を背景に好調だった。売上高は277億ドルと過去最高水準に達し、5年前の2倍余りに上った。
6−8月(第4四半期)の売上高は82億7000万ドルと、前年同期比36%増加。純利益は27億2000万ドル(1株当たり2.39ドル)だった。
原題:Micron Slides After Memory-Chip Maker Delivers Weak Forecast (2)
https://news.yahoo.co.jp/articles/84571040e1705bbc8ef1acf85b011eafee0ea97c


当然、マイクロンの株価も落ちたのだが、敢えて修正をかけたことでマイクロンも半導体市場の縮小を覚悟した、と判断されたわけだ。その余波がサムスン、SKにも及んで株が叩き売られている、という事態になっている。
加えて、韓国企業は総じて中国市場への依存度も高いが、現在中国は物流の停滞が深刻で、製造したくても作れない、できても輸送できない、と現場レベルでのトラブルも抱えている。なので、黙っていても株は売られる方向に傾いていた中で、必死に韓国の個人投資家たちはそういう企業の株を「国民株」だとありがたがって買い続けているのだ。悲しいが、愛国心の強い韓国人ほど、持ち株がどんどん溶けていく状況だと言っていい。

ネットでは、サムスン株がどうこう、ウォン安がどうこうよりも、韓国という国の価値そのものが0に近づいている、という冷笑交じりのコメントも散見している。ここまでわかった上で、日本の新首相が岸田さんになることが不安だ、と書いたメディアは皆無だ。つまり、まだどこかで日本が助けに来ると韓国は信じこんでいる節があるのだがw

ねーからw
逆に、韓国にトドメを刺すのが日本になる、と覚悟しておきな?w

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