「ボウキョウ」第2話 感想note

遅くなってごめんなさい!

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第1章。帰省途中のシーン。
父親の命の危機に気が動転しているようで、どこか落ち着いている充希の様子がリアルだなぁと感じました。
「自分(身内も含む)だけは大丈夫!」という思いって、みんな、こころのどこかに持っていますよね。
腕時計やメールを忘れたり、大きなため息を吐いたりする充希は、もちろん「いつもの充希」ではないのだろうと思いますが、一方で、缶コーヒーから垂れた水滴でスカートが汚れたことを気にしたり、かつての通学路を見て、ノノのことを思い出したり。しばらく帰省していなかったことを後悔してはいるものの、充希も、こころのどこかで「お父さんなら大丈夫!」と思っていたのかもしれないなと感じました。うーん、「大丈夫と思いたい」という気持ちからくる落ち着きだったのかもしれないけれど。

この部分は、第2話の中心でないのかもしれませんが、わたしの中では印象に残りました。

第1話以前や充希の両親のことを描いた第2章、病院に到着した直後を描いた第3章を経て、第4章から物語がどんどん進んでいきます。充希の父親がひとこと話すたびに「え?なに?」「どういうこと?」とドキドキしながら読ませていただきました。

最後の一行を読み、挿絵をスクロールし終わったとき、わたしの左手にもぎゅっと力が入っていて、いつの間にか充希にかなり感情移入していました。ひとりで恥ずかしくなりつつも、そうさせてくれたミトさんの表現力に感動しています。

第3話は、もっともっと衝撃的なのでしょうか。
ミトさん、楽しみにしています!

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