子どもの時には、算数や国語、どんな教科でも正解が最後に教えられる。教えてもらえる。わからないことがあったら先生に聞く。たいてい、「正解」とされているものを伝えられる。

しかし大人になると、その正解を教えてくれる先生が近くにいない。なんなら自分で先生を見つけなければならない。

そこに戸惑いを感じた20代の時期だったなあって今振り返っています（今30代です）

正解がないことって世の中にたくさんあって、本当に難しいなあって。正解と正解がぶつかり合っていることだって、山ほどある。どっちが言ってることも正解なんだけど対立してる・・みたいなことっていっぱいあるやん？

そこに悩んだ時があった。「あー誰か正解を教えてくれー」と、もやもやしていた時期。

だけど最近そんな感覚が薄れたなあって、ふと思った。なぜだかわからない。自分の経験値がちょっとずつ上がってきた証拠なのか！？そうだったらいいんだけど。

「正解がないことへのもどかしさ」を感じなくなった原因を、ちょっと考えてみたいと思う。

①自分で先生を見つける能力が身についた
本やYoutubeで、自分の考えや感覚の“もと”となる人、話を見つけることができるようになったと思う。私の最近の先生は、吉田松陰先生！歴史館へ行ったり、「留魂録」を読んだり、Youtubeで紹介されているのを聞いたりして勉強している。吉田松陰先生以外にも、パッと思いつく私の先生は、「やなせたかし先生」「まどみちお先生」などたくさん。もちろん現実の中にも、先生はいる。ありがたいことに恩師の先生には、何か人生の岐路に立たされた時など、話を聞いてもらっている。

②深く考えなくなった
そもそも、わからないことがあっても、「あ、まだ私にはわからんのだな」とうまく受け流せるようになった。今考えてわからんものはわからん。ある意味潔いこの考え。その時気付けなくても、少し経てばわかることもある、な〜んてことも、30年生きてたら経験した。だから今の私の中で精一杯のことであるのなら、それでよしなのだ。答え合わせは後でいくらだってできる。ただ、後でできるのは「答え合わせだけ」だということに注意しなきゃとは思っていて。「行動すること」は今この瞬間を取り逃がすと、一生できないこともあるんだから。肝に銘じてます。

③正解がないことが当たり前になった。考える過程にも楽しさを見出せるようになった。
「答え合わせ」が後でできる、なんて書いたけど、死んだ後もわからないことっていっぱいあるんやと思う。「正解」なんて所詮誰かが考えてたもので。その正解を導き出すための正解も、また誰かが考えたもの。大前提、っていうのは、あってないようなもんだと思っている。物理の話とかであれば（専門外なので疎いが）、ある程度正解が決まっている現象なんてもんもあるんやろうけど、一番正解が難しいのって「人の気持ち」。目に見えないから。こちらがいくら気を遣って「正解」を掴みに行ったところで、意味がないこともある。でもいいんだ。正解ばかりの人生じゃあ彩がなくなってしまうよ。
そして、考える過程も、人間らしくて好きだなあって思える。考えて、考えて、考えて、それでも失敗した時なんかは（しょっちゅうだけど）、「私って可愛いな。人間らしいな」なんて思える（時もある）。もちろんその時には一人反省会・・ということがほとんどだけど、第三者の目で見て、「あ〜失敗しとるしとる！頑張っとるやん！」って喜べるくらいの大きな人間になりたい。

④今悩みまくってるタイミングじゃない。他人が正解を考えてくれるからって任せっきりにしている。
こんな理由もあるなって思った。今、生きていくことに関しては順調なほうなんだと思う。仕事は安定していないけれど、でも、ありがたいことに健康に生きている。ストレスは少ないほうなんだと思う。だから、タイミングによるんだろうな。「正解が欲しい！！！何としてでも！！！」みたいな時って、すがるような気持ちだったもんね。何か手がかりが欲しい時にそうなる。その時の自分のために、少しでも、「判断材料」となるものを、今、集めておきたいと思う。そう、①に書いたが、自分なりの先生を見つけておく、勉強しておく、自分の基礎を固めておく。そういう時期なんやと思う。
生きていると、考えることなんて山ほどある。自分のこと以外にも、考えることいっぱいある。平和と戦争、環境問題、災害、社会経済のこと・・。私は社会に貢献できるような大きなことをしていないけれど、大きな研究をしてくれている人、活動をしている人、たくさんいる。専門的なところは、正直任せっきりにしている。それが悪いとは思っていないが、小さなことからでも行動するっていうのは、私にもできるんじゃない？結局、考え続けることが必要なんだよな。

こんなところかな。私が今思う「正解のないもどかしさ」と「もどかしさを感じなくなった最近」について考えてみました。同じような気持ちの方、何か関連するお話が思い浮かんだ方など、お気軽にコメントお待ちしております。
ここまで読んでもらってありがとうございました。今日も良い1日をお過ごしください。