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読書感想文『置き去りのふたり』 砂川雨路著

作者は『すながわ あめみち』さんとおっしゃるそうです。

まずは、あらすじから。。今回ちょっと長いです😅

みちかと太一が大学で出会った空人は、明るく誰からも好かれる人気者だった。二人は空人に密かに恋心を抱いていた。しかし卒業から一年後、空人が死んだ。心中だった。

さらに空人の胃から心中相手の小指が発見され、事件はマスコミも大きく報道された。

現実感のない事態を前にし、いまだ彼の死を受け入れられないみちかと太一。そんな中、二人のもとに手紙が届く。手紙には空人の字で

「俺はふたりをいつまでも恨んでいるよ」と書かれていてーー。

最愛の人の死と、悲しすぎるメッセージ。

彼はなぜ、死を選んだのか?置き去りにされた二人が紡ぐ、喪失と再生の物語。

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一気に読みました!

最初から物語に引き込まれました。

面白かったです!

とにかく、この小説には

無駄がない!

余計なものが一切ない!

だから、一気に読んじゃいました。

で、興奮冷めやらず、この時間に感想書いてます(苦笑)

まぁ、よくある『死の真相』っていうやつですが、

それもそれで、面白かったですが

それよりも、やはり私は

人というものの『真実』がいかに奥深いものかということをこの小説を読んで改めて強く感じました。

私が思う相手の印象と他の人が感じる相手の印象は違うのです。

人は、いろんな顔を持っている。

それは決して特別なことじゃない。

が、

それが時には自分を苦しめることになる。

間違った方向に行ってしまうことがある。

修正がきかないところまでいってしまう場合がある。

怖くて悲しくて切ない。

だけど、、、だからこそ、この小説は面白かった。

この小説の登場人物が20代ということもあって、

10代から私のような年齢まで、幅広く読んでもイケる作品だと思います。

そして、作者が一番に言いたかったことではないと思うけど、

言いたかったことのひとつではあると私は思ってる。

それは『罪は罪』だということ。

この意味がわからなければ作品を読んでみてください。

おすすめかと聞かれれば、めちゃくちゃおすすめです。

平積みされてたかなぁ?

どうだっただろ?

とにかく本屋さんに行ってぜひとも購入していただきたいです。



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