『六十人目~妖女キルケと男と獣たち』登場人物設定の覚書その二(第四十一話時点で前回紹介文から追加設定が出た件のみ書いています)

【黄金の毛並みの犬=フランソワ・ド・ブロアakaふらんそわ】

シャンパーニュから十字軍に参加するためエルサレムへ向かう途上ローマ沖で時化にあってキルケの島へ。

非常に信仰心が篤く穢れと肉欲を知らぬ青年としてキルケの前に現れた彼はキルケの人形(トム談)と化しなすがままになっていたが「嫉妬」「独占欲」と言う概念が分からないゆえにキルケを絶望させる。

キルケの呪いが一刻も早く解ける事を彼女の為に祈っている。

【オオヤマネコ=トミー・ビスakaとむ】

英国国教会に形だけ顔を出す大して信心深くないキリスト教徒だったがイシュタルを「バビロンの大淫婦」と忌み嫌っている。オオヤマネコ化した後にイシュタルから毛皮欲しさに半殺しにされるが水神エアの力によって救われる。

鳥と魚が好き。ネギは食べない。おにぎりは白飯部分のみ食べる。『ジャンバラヤを食べない奴は人生半分損している』

人間時代はジンやグロッグを飲んだくれていた。『ワインとエールにサンドウィッチはお偉いさんの食べ物』

フランソワと同じくローマ沖で乗船していた潜水艦が沈没し、キルケの島へ。

【キルケakaきるけえ】

鏡や窓に自分の姿が映るのを極度に嫌がる。動物をヒト化させる呪術は完全に遂行できるが人を獣化させた後人の姿に戻す『ある』材料が足りず苦悩している。どうやら月とシンクロするレベルで月に縁がある様子。

バビロニア時代にイシュタルの一の神殿巫女を務めており(当時は別の名前)、イシュタルの求愛を拒絶したギルガメシュとイシュタル不在のイシュタル神殿で契りを交わす。この件で激怒したイシュタルがキルケに『見た男すべてに一目ぼれし相手からは決して愛されない呪い(ただし体だけを求められる事はあり)』をかけて名前を奪い海に投げ込んだ。

呪いのせいか成人男性であればどんなに老齢でも恋焦がれてしまうので、老爺にとっては天女の如き存在(海豚談)である。




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