『落研ファイブっ』第二ピリオド(7‐2)「三回目の世界(中)」
あの晩、ゴーさんの記憶の中の僕らは何をしていたのですか――。
松尾の問いに鼓動が跳ね上がった仏像は、わざと時間を置いてから探るように言葉を紡いだ。
〔仏〕「お前の部屋に行って、急に立っていられないほど眠くなった。その先を何も覚えてねえ。変な夢を見て飛び起きて、それで連絡を入れた」
〔松〕「変な夢って」
〔仏〕「朝起きたら、なぜか千景先生が俺の父親と結婚していて、それで俺と松尾が兄弟になっていて、同じ部屋で寝起きして。それ自体もまた夢で」
〔松〕「ゴーさんがお兄ちゃん?