理想の暮らし。憧れと、
ひとつの憧れ。宇宙船の中のような閉鎖的な小さな部屋に籠って、今であればネズミとポツンと暮らすこと。物は少なくて、あまり大きくない家具が数点、そして可愛くて素敵なものをちりばめて、ポツンと暮らす。余計な感情を生まず、あくまでも淡々と。つるりとした表面と原色があって、それ以外の主張はペットのわがままだけ。そんな感じの、宇宙空間にポツンと置かれたような暮らし。
10代の後半に、母に勧められて『2001年宇宙の旅』という映画を見た。永遠と続く砂漠の映像と、やっと現れた猿の荒れ狂いを