ふたりだから生まれる空気感

2話の感想を書こうと思いつつ
どこに焦点をあてていいのか全く思いつかず
第3話が放送されてしまった

いろいろあったけど
2話でのポイントは春田母が牧くんの作った料理だけは完食していた事が最大か、と

知り合いに作ってもらったと正直に話した牧くんに、特に咎める様子もなく
それどころか全然関心がない風だった春田母

牧くんも気合が入り過ぎて少々空回りしている部分もあったけど
最終的には合格点をもらえたと感じたのではないかと思えて、こちらもちょっと嬉しくなった

さて2話のラストからの3話は、本人達よりも部長が異常なほど騒ぎまくっていた印象
春田への思いと牧くんへの気持ちは「姑」なんだと蝶子さんに言われて納得したとはいえ
そんなに騒がなくても…と思えるほど、一人で右往左往する部長は、人格が変わったのではないかとさえ思えた

もちろん二人を心配しての右往左往だったのだろうし、今回の部長の役割は物語を引っ掻き回すところにあるようなので
それはそれでまぁ、いいのかもしれない

ただ、当の本人達は「不倫疑惑」に対して特に口論もなく、割と素直に真相を語り合い、お互いに「嫌な事の再確認」をした程度
なんでもなかったとわかった時の部長の号泣は少々騒々しくもあったけど、ちょっとホロっときて、こちらも泣いてしまった

武川さんの迷走ぶりもなかなかなものだ

牧くんへの未練は未だ捨てきれず、season1でも春田に別れてくれと土下座したり、体調不良だという牧くんに大量のお土産を持って春田家に現れたり、牧くんに幸せになれないと説いたりとそこそこの未練を見せてはいたが、今回は更に心が乱されているようで見ていて気の毒になるほど痛々しい

そんな武川さんを心配しつつも、思わせぶりな態度も見せずに一線を引いている牧くんだから、余計に諦めきれないのかもしれない

ただ、春田と牧くんが二人きりで仲良くわたあめを食べるシーンは、「こういうのでいいんだよ」と言いたくなるような展開
キスに嫉妬してキスで上書きをする牧くんはやはりちょっと小悪魔で肉食系男子なのだと改めて思う

season1の時の儚げで放って置いたら消えてしまいそうだった牧くんは、劇場版で春田を助けに駆けだすくらいには強くなっていたし、
今回はもっと強くなっていて、惚れ惚れするほどかっこいい

そして、スピンオフでもおあずけになっていた春田と牧のキスがパワーアップしていた
season1、劇場版を何度も何度も見ていたし、二人のキスシーンは何度も見ていたけど、
今回は見ているこっちの心臓がギューッとなるほど美しかった

キスをする寸前の写真がいろいろな記事で流れて来ていたが、
春田の表情が凄く嬉しそうで、「牧大好き」が溢れ出ている笑顔
そうそう、こういうのを待ってたんですよ、と声を大にして言いたい

遣都くんの作品では、恋愛ものもいくつかあったし、キスシーンもたくさん見てきたけれど、
何故だろう
牧凌太として春田とキスする時はいつも美しくて少しエロティックなのだ

彼らが本気でお互いに恋をしていると思わせるほど、自然だったりもする

それ以前に、「田中圭と林遣都」としても「春田創一と牧凌太」としても、
二人が並んでいる姿がとても自然で、そうなる運命だったんだと思わせるほど馴染んでいる

だからかもしれない
彼らが「春田と牧」でなかったら、あれほどの人気作にはならなかったかもしれないし、
熱狂的なファンが誕生しなかったかもしれないし、
彼らがキスをするだけでファンを悩殺してしまえるほどの破壊力は生まれなかったとすら思える

私自身、同性・異性の恋愛の違いに対しては全く違和感はなかったけれど
それよりも「どんな感覚なのか」という部分は未知の領域で謎でもあった

それが「おっさんずラブ」を見て、「ああ、そうなんだ、恋愛感情に違いもなにもないんだ」と納得したし
ごく自然にすとんと腑に落ちた

「荒井ちず」という春田の幼馴染みがいるが、彼女がいつも春田の悩みにズバッと答えを出すし、
牧くんの相談相手でもあるし、常に彼らのよき理解者である

「ちず」は「地図」ともとれる
彼らは法律的にはまだ結婚したことにはならないし、やっと新婚生活を始めたばかりで悩みも多いだろうけど
その「道しるべ」となる人が「ちず」ちゃんであると今回はより強く感じる

どうかうやむやにはせず、彼らの行く末がきちんと見えるラストにして欲しい
そして、謎のお隣さんが彼らにとっても良き隣人でありますように

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