日本の大学生活は素晴らしい!-清華大と比較して-
2023年3月28日、上智大学を卒業しました。
日本の大学そして中国の大学、両方通った/通っている身として私は声を大にして言いたいです。
「日本の大学生活、楽しかったなあ〜!!!!!!」
ネット上では海外大至上主義の意見をたまに見かけます。
私も、清華を受験していた頃は「やっぱり海外大!」と思っていました。
でも、実際に清華に来て感じたのは、
「日本の大学生活にも良いところがたくさんある!」
ということです。
※あくまでも私個人が体験した日本の一つの大学と一つの中国の大学を比較した話です。さらに言えば、大学の中でも所属していた/いる特定の学部・学科の体験談です。このnoteの内容が、全ての日本の大学および上智大学、そして海外大および清華大学に当てはまる訳ではありません。ご了承の上、お読みください。
(本題の前に…)上智も卒業して、清華も卒業するの?
そうです!
上智の3年生になりたてた2021年の4月に清華大学に大学を入り直そうと決意し、その時は上智を退学するつもりでした。
しかし、家族や上智のゼミの教授、インターン先の上司などなど、多くの方々から「上智も卒業した方がいい」とアドバイス頂き、卒業を目指すことにしました。
そのため、2022年8月に清華大学に入学してから2023年3月までは2つの大学に籍を置く、いわゆるダブルスクールの状態でした。
4年の春学期までに上智の卒業に必要な全ての単位を取り終え、4年の秋学期は上智の学生でありながらも中国に渡航し清華大学の学部1年生として生活をしていました。
清華は2026年6月に卒業予定です。(卒業できるか心配です)
1.色んなことに熱中している人がいる
日本の大学の勉強は、清華に比べるとそこまで厳しくはありませんでした。
全ての授業で毎週課題が出される訳でもなく、学業で忙しくなるのはテスト前や中間/期末レポート前くらい。
平日と週末の境目があまりないため、
サークルの先輩が仰っていた「大学生にとって週末は週末じゃない」という言葉には納得せざるを得ません。
そして、私の周りの友人たちはその自由な時間を自分の好きなことに注ぎ込んでいました。
サークルに全力投球する人、
体育会系の部活に生きる人、
起業する人、
バイト/インターン戦士になる人。
もちろん清華にも多種多様な人がいます。
でも、清華の学生はみんな学業第一です。
ほとんどの学生が大学院への進学を視野に入れているため、高い成績を維持しようと勉強します。
また、課題の量も多いため自然と机に向かう時間は長くなります。
サークル活動などは二の次になるのです。
(もちろん高いコミットが求められるサークルもたくさん!みんな学業もそれ以外の活動もこなしていて本当に超人です)
それが大学生のあるべき姿と言われればそうなのですが、
それでも日本にいた頃の
「なんでそんなにサークルに時間を割いているの?」
「なんで休学してまで起業したいと思うの?」
と思わず質問したくなってしまうような、
"自分のやりたいことに熱中している”人たちの輝きは忘れられません。
好きなことに全力で取り組む人との出会いは、日本にいた頃の方が多かったと思います。
2.社会を知ることができる"バイト"文化
とある日本の大企業の社長の方が、
「それまで関わったことのない社員とご飯を食べるときに話す鉄板の話題は、学生時代のバイト経験。みんな何かしら語れるネタを持っている。」
と仰っていたくらい、日本では学生のバイト文化が根付いています。
しかし清華では、そこまで強いバイト文化はありません。
長期休み期間中や就職に向けたインターンの案内はありますが、普段の生活でバイトをしている人は少数派です。
大学生のバイトについては良し悪しがあると思いますが、私は日本にいた時、バイトを通して学んだことがたくさんありました。
自分が知らなかった社会を知ることができる
「世界は誰かの仕事でできている」を初めて実感。
(ちなみに、この有名なコピーの生みの親である梅田悟司さんは上智出身です!)
サービス提供者側の苦悩
接客して初めてわかる店員さんの気持ち。
自分が働いて対価をもらうことの経験
お金を稼ぐことは大変。
人生で経験できる仕事は限られているため、
色んな社会を知ることができるバイトは貴重だと私は思います。
お金を稼ぎたい、裏側を知りたい、などの理由から私もさまざまなバイトを経験しました。
・デパ地下の惣菜/お弁当作り
・叙々苑(焼肉屋)のウェイター
・つるとんたん(うどん屋)のウェイター
・携帯ショップの前に立って「おみくじをしませんか〜!」と通行人に呼びかけるスタッフ
・駅前のティッシュ配り
・日本語のオンライン講師
・相席屋の店員
などなど。
私も語れるバイトネタがたくさんあります!笑
3.他大学生との交流の容易さ
これは、東京にかなり偏った話になりそうですが、
上智にいても、私は東大や早稲田のサークルに入っていたりと、
他大学の学生との交流が非常に容易に行えました。
(私は、上智で作った友人よりも、他大学に在籍していた友人の方が圧倒的に多かったです。。)
いくら大学の中には色々な人がいると言っても、どうしても同じ所属である以上なんとなくカルチャーやバックグラウンドが似ているように感じます。
そのため、他大学生="自分とは異なる環境の人"、と容易に知り合える日本の大学生活は常に新鮮な出会いに溢れていました。
清華ではインカレサークル(他大学生も加入することが可能なサークル)は一般的ではなく、他大学の友人を作る機会があまりありません。
北京には、清華大学や北京大学以外にも様々な大学があるので、ぜひ他大学の人とも知り合いたいです!
日本にいた頃は、中国に行きたくて、海外大に入りたくてたまらなかったのですが、
今思い返すと、日本の大学生活も非常に充実していました。
たまに、日本の大学生活を懐古してしまうくらいです。(ないものねだりですね笑)
中国でも負けないくらい色んな思い出を作りたいと思います!
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