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加古川まつり花火大会


花火大会が何故、分散型になったのか!

花火大会の始まりは1953年に「川まつり」として始まり、毎年8月に行われていた。だが、2020年、2021年の「加古川まつり花火大会」は中止となった。、東京オリンピック開催による、警備要員不足や新型コロナウイルス感染拡大が理由だった。
 2021年は花火大会の代替えとして、河川敷でライトアップイベント「加古川リバーライト」を開催し約33,000人が訪れた。
この時、加古川市は安全面の問題やこれまでの規模・内容・場所を議論して継続にするのが最終的に決めたい。と話していた。
その後、河川敷に1日に2本立てにして来場者を分散をさせての開催も検討されたが、警察の許可や予算のことを考えると現状厳かったようだ。
そして、2022年から分散型が始まり5か所で15分の打ち上げをし、2023年は6カ所と1ヵ所場所を増やし、10分で迫力のある打ち上げ花火を!と3,000発を打ち上げた。

打ち上げは市内6カ所から一斉に!

2022年から市内で複数の場所で打ち上げるようになった加古川まつり花火大会。今年は6カ所から10分間、総打上発数は3,000発だった。
因みに2019年の河川敷での花火大会では5,000発が打ち上げられ、約9万人の来場者。
今年も昨年と同様、分散型だったが私の自宅からは5か所の花火が見えて、同じ地域の子ども達の喜ぶ声が聞こえていた。しかし、全く見えない方も市内にいたのも事実だ。

アンケート結果

1953年から続いている花火大会の形式を変えることは、市民にとっては寂しいことかもしれない。以前のような河川敷での開催を望む声や分散型の方がゆっくり見えると思う方、一層の事辞めていいのでは?と思いは様々だ。
そこで、加古川市がアンケートを2023年11月1日~11月22日までの20日間行い、3,277件の回答集めている。
アンケートの一部抜粋
●「花火をご覧になりましたか」という問いに2,872人が「見た」と87.6%の人が回答
●「花火大会をどのようにご覧になりましたか」という問いでは「自宅や自宅周辺」2,551人「親戚・友人宅」58人「BAN-BANテレビ」33人「YouTube」25人「その他」205人
 やはり、自宅が一番多かった。
では、「その他」は何処で見たのか。
・打ち上げ場所や打ち上げ場所周辺へ行って見た
・スーパー等の商業施設から見た
・外出中に見えた
・仕事場から見えた
・公共施設や公園から見えた
ということだ。場所の公開はしていなくても予想で現地に向かう方がいるということも分かった。
●「花火大会(分散型)はいかがでしたか」という問いには
「大変良かった」「良かった」が回答者の74.4%の割合の2,134人だった。その一方で「普通」328人「良くなかった」410人と答えている。
●「今後の花火大会についての質問(複数回答可)
・今回の花火大会と同じように開催してほしい 1,772人
・打ち上げ時間を少しでも長くしてほしい 
1,310人
・できれば打ち上げ場所を増やしてほしい 
669人
・できれば場所を変えてほしい 463人
・できれば打ち上げ場所を減らしてほしい 
126人
・花火大会を開催する必要はない 111人
・その他 338人
という結果だった。

2023.12.8建設経済常任委員会での資料
2023.12.8建設経済常任委員会での資料

市から見た河川敷と分散型との違いは

今まで通り、河川敷で夏の風物詩としてすることが望ましい。と思いつつもコロナ禍で色んな事が見えてきた。
まず、警備員にかかる予算が大幅に違う。
以下警備員の配備数
・2019年 1,840人(加古川河川敷)
・2022年   343人(分散型5か所)
・2023年   475人(分散型6カ所)
 予算と人の確保が必要ということ
また、加古川花火大会の課題とは出店ブースや飲食された方々のごみの山だった。
私は、ごみ拾い団体として早朝5時から参加していたが凄まじい量。例えでいうなら模型に紙吹雪を大量にまき散らした後のようなイメージ。
ここは、課題が満載!
来場者に注意喚起を呼びかけているが改善せず、、だった。

コスト面はどうなの?

上記のところで説明したように警備員の人数は大幅に違う。
河川敷での花火大会は民間の警備や警察官ら約1,840人が交通整備や雑踏警備などに当たっていた。
2022年12月9日に行われた補正予算付託部分であり建設経済常任委員会で質問した内容だ。
◇井上やすこ
「予算については約3,000万円で協賛金が約700万円ですが、どのような内訳で使われたのか確認します」
◇小林産業振興課観光振興担当副課長
「現時点で実行委員会の決算が完了していませんので概算になりますが、警備費が約1,400万円、花火の打ち上げ費が約1,000万円、ポスター等の掲示に係る費用が約100万円、あと、ホームページの作成などで約600万円になると考えています」
警備員を見てみると2022年213人(民間警備員)で1,400万円。では、2019年では民間警備員は842人、約4倍の予算が必要だということだ。

警備総数の内訳

●2019年
警備員が842人、警察が361人、市職員が309人
消防が65人、少年補導員が146人、JRの関係者が146人
●2023年
警備員が301人、警察が56人、市職員28人
消防が90人
警察からは、今回、分散型で開催していますので、前回に比べて交通渋滞等も少なく安全に実施ができ、警備がしやすかったと聞いているとのことだった。

忘れてはならない事故を教訓に

「二度と起こらないで」歩道橋“群衆雪崩”で11人が死亡した事故から22年…記憶と教訓を伝え続ける遺族【兵庫発】|FNNプライムオンライン

明石市で起こった事故
衝撃的な出来事だった。
ちょうど、バイトのお店が、明石歩道橋の斜め下に店舗があり、系列のお店から大変なことが起こったと連絡があった。
花火大会の日、遅番をしていた子たちが、「危ないな!」「大丈夫?」と思っている矢先、悲鳴と大騒ぎになったという。
目の前では、人が将棋倒しになり、まさか11名が亡くなる事故になるとは思ってもいなかっただろう。
その時の、バイト仲間は「怖くて、地獄絵図だった」と言っていた。
それから、10年後ある冤罪救済団体の集まりで明石歩道橋事故で2歳の息子さんを亡くした、下村さんのお話を聞いた。楽しいことの先には、安全が確保されていないと命まで奪われてしまう大事故に発展する。
警備体制は、絶対に疎かにしてはならない。




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