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名もなき手仕事に、敬意を表して-ヴィクトリア&アルバート美術館(イギリス/ロンドン)-

ロンドンに旅行に行くと、大英博物館・ナショナルギャラリー・テートモダンというロンドン3大美術館(と勝手に命名)を回っているうちに時間がなくなってしまうとは思うが、それでもぜひ外さずに行って欲しい場所、それがヴィクトリア&アルバート美術館だ。 ここは、宝飾やタペストリー、衣装などの主に工芸品・装飾品の美術館なのだが、展示コレクションの質量共に最高峰で、何度行っても飽きない。行けば行くほど見るものがあり、まるで沼のように嵌っていく。そして、ここも観覧費は無料という大盤振る舞いの

企画展に行かなきゃ、勿体無い-大英博物館(イギリス・ロンドン)-

大英博物館と言えば、玄関先のミイラや遺跡と言った貴重な資料はもちろん見応えがありますが、絵画が好きだったり、2度目以降の来館でおすすめなのが企画展です。無料と有料がありますが、特に有料版は事前予約が必要なので、来館前にホームページて最新情報を確認する事をおすすめします。 地図の①、②が企画展示室。 ①Room 90,91 のPrint&Drawingの展示室 文字通り、ドローイングやプリントの展示室。 ここは、数ヶ月〜半年毎に展示が入れ替わる企画展になっています。企画展と

ダヴィンチの、「生」を超えたデッサンに震える。

" The Virgin and Child with Saint Anne and the Infant Saint John the Baptist ('The Burlington House Cartoon')" Leonardo da Vinci about 1499-1500 National gallery / London 2019年はダヴィンチの没後500年で、NHKなどで「ダヴィンチ特集」をよく見かけた。しかし、この絵が映されることはついに一度も見なか