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「真夜中の五分前」土浦セントラルシネマズでの行定勲監督の舞台挨拶


今まで映画の舞台挨拶へ行ったのは全部で4回。
友達に誘われて結構いい席で2回、中継で見たのが1回、そしてつい先日の「真夜中の五分前」の1回。
土浦セントラルシネマズさんで開催された「真夜中の五分前」の行定勲監督の舞台挨拶に行くことができた。私ははじめて土浦にいった。

「特急ときわ」で土浦まで行ける。この特急をつかったのは初めてだったから、ホームも初めて。それだけなのに「春馬くんもここで特急券買ったのかな」なんて思う。千葉を過ぎて、土浦に近づいてきたとき、窓の外の景色を見ながら、また「春馬くんも電車で帰るときにこの景色を見てたのかな」といちいち思った・・・でもきっと春馬くんのことだ、台本や本を読みふけっていたんだろうなとも思いながら、気持ちがはやる。

土浦につき、駅周辺の様子をじっくり見回したいと思いつつ、とりあえず土浦セントラルシネマズさんへと急ぐ。予定していた時間には到着したけれど、もうかなりの列でびっくり。春馬くん不在でも、みんなが春馬くんを求めているのだな、と思いながら並んだ。

土浦セントラルシネマズさんは愛のかたまり

映画館側のご配慮で、整理券配布の時間を早めてくれたため、憧れの(笑)土浦セントラルシネマズへ思ったより早く入ることができた。春馬くんへの愛が溢れている場所はどんなところだろう・・・と思ってワクワクが止まらなかった。

おおー、これが!と、写真でしか見たことがなかった桜の木いっぱいのメッセージを見て、胸がいっぱいになった。しかも2本目もすぐに満開になりそうなほど。本当に春馬くんへの愛があふれまくっていた。
このシアターもこの日はいつにも増して、ピンクが濃かったに違いない!笑

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私は「天外者」のこの五代様パネル(というのでしょうか)を見たことがなかったので、そこにもちょっと感動をした。あちこち、どこを見ても、小さいところも、春馬くんがいっぱいいた。

みなさんが聖地と呼ぶとおりの場所だった。このままもっと春馬くんがいっぱいになったら嬉しいな・・・と思いながらチケット購入の順番がやってきた。噂のかわいらしいチケットを受け取ったら、なんだか浮かれた( *´艸`)

行定勲監督のおはなし

映画本編が終わり、監督がシアターに入られたとき「本物の行定監督だ!」と、いたって普通の、当たり前の言葉しか出ない、わたしってほんと語彙力貧困。

せっかくの貴重なお話が聞けるので、スマホでメモを取ろうかと思いつつ、やっぱり目の前でお話されている姿をじっと見て、話にじっと聞き入ることにした。

記憶しているだけなので、表現などは違う部分があるかもしれない。話の順番も違うと思う。でもたくさんお話してくださって、色々ちょこちょこと記憶しているのだけど、心に残っているエピソード5つ、私の感想まじえて、それらを記録しておこうと思う。


【春馬くんの話】
青山監督の「東京公園」を見て、春馬くんの事務所にオファーをしたそう。当時は「恋空」のようなラブストーリーを望まれていたけど、春馬くん自身はそういう役から脱却したかったんではないかと。

この映画は、監督は台湾で撮りたかったらしいけど、上海での春馬くんの人気ぶりもあり、中国の会社の食いつきがすごかったため上海で撮影することに。人気女優のリウ・シーシーさんはものすごく声が小さいそうで、春馬くんはよく耳を近づけていたと。なんか映画の中そのまんまだなと、想像したら微笑ましい。

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後半の話の中では、春馬くんはキンキーブーツの後は自信がついてきたけど、自信満々ではなくて、その裏返しからの努力をしていたのではないか。努力家、優等生。ということを言われていた。
監督が春馬くんと最後にあったのは、「地獄のオルフェウス」の楽屋と言っていたので、2015年ころ?。。。またお二人の美しい世界観をみたかった。

噂で「劇場」のオファーをしたけど、スケジュールが合わなかったと
いうのをどこかで読んだけど、どうなのだろう。。。
2018年のTwitterで、春馬くんが行定監督との写真をツイートしている。(下に貼ってあります)その辺に何かお仕事の話などがあったのかしら、なので突然Twitterに?と勝手な妄想をしてみたりする。


【春馬くんの中国語と日本語】

カタコトの中国語でよかったのに、とても上手になってしまったのはもうとても有名な話だけど、リウ・シーシーさんでさえ「あの人、日本人?」と言っていたと、監督が笑っていた。

中国では、中国語がわかりづらいとすぐに吹き替えてしまうので、どうも中国語バージョンがあるらしい、と監督のお話。

カタコトの中国語というのは中国では存在しない、というのも面白かった。喋れるか、喋れないか・・・カタコトって、元々曖昧好きな日本人独特の発想というか表現なのかなと思った。

この映画の中で、リョウが時々発する日本語が、とても美しくて好きなのだけど、あれはすべて脚本通りということだった。
いくつかは、アドリブというか、その時の雰囲気で言っているのかとおもっていたけど、春馬くんは書かれたものをアドリブと思わせるように、自分のものにするように演じていたそうで、聞くだけで高度なテクニックな感じ。

そしてルオランとおじいさんと朝ごはんを食べるシーンの日本語を話すシーンは、日本人のアイデンティティーが問われると思ったらしく、春馬くんはとても緊張したらしい。このシーン、今度もっとじっくり見てみよう。

【春馬くんとの唯一の写真】
7月19日に、行定監督が春馬君との写真をTwitterにあげている1枚。
この写真が春馬くんと上海で一緒にとった唯一の写真だそう。春馬くんは塀の上に座っていて、監督はその下に立っている写真。私はこの写真がとても好きだ。距離があるようにも見えるけれど、お互いが信頼しあってる感じが伝わってくる気がしていた。


ルオランがリョウに買い物に付き合ってもらい、香炉を見ているシーンの撮影時。公安に届けをだしているのに、ライトが当たっている部分が届けを出していない地域だったという理由で撮影を止められた時。
そんな時は、春馬くんは遠く離れたところにいくのだそう。それは集中を切らさないようにしてるんだ、と。

そんな時の1枚。
なるほど。私が感じた信頼しあった感じというのは正しいんだ。色々規制のある中国での撮影の中で生まれた絆。それがこの写真の表情に現れているのかもしれない。

【春馬くんのアテレコ】
hoofさんがつぶやかれていたけど、1か所だけ春馬くんの声が拾えずにアテレコをしたところがあるというのは、全く知らなくて「えぇ~」という声があがった。

それは後半プールのシーン。ルオランかルーメイが、泳げるかどうかを確かめてプールに入ったシーン。リョウが彼女を助けた後の一言。
どうしてもリョウの声が拾えなくて、でも春馬くんの声を撮る予定があわなかったために、スタッフの声オーディション?物まね?で通った台湾人スタッフが吹き替えてるそう。

「スケジュールがどうしても合わない」ということだったそうだが、監督いはく「次の作品のために気持ちを作っているところで、「時間がない」といったんじゃないかな」なんて話をされていた。でもこのアフレコ、春馬くんでさえも気が付かず見終わってしまったたらしい。

さっそく確認するために見たけど、知ってしまったらもう違う声に聞こえる気がする。でも春馬くん本人も気が付かないほどだから、今回知ることがなかったら、誰も知らない話だったのかもしれない。
そう思うと、本当に貴重な話を聞かせてもらったと思う。


【監督が最後に話されたこと「現実と幻」】

一緒に映画を撮影したことは、幻だったような気がする。
でも映像には記憶されているから、映像を見ると、
彼は存在しているという現実。

最後に言われたのがこういう話だった。私もいつも感じていることだ。
春馬くんを追っていると、何が現実で、何が幻なのか、それこそ迷宮入りした気分になることが多々ある。春馬くんの素敵な作品、映像、姿や声はこの世の中にたくさん存在しているのに、でも春馬くんは居ないという現実が、よくわからなくなる。


DVD特典映像の監督のオーディオコメンタリーでも話されていた、モーリシャスの教会に座っていたおばあさんの話。こういう事なんだろうなと思った。

舞台挨拶は2回あって、1回目と2回目でお話された内容は少し違ったみたい。Twitterにたくさんあがっているので、色々と読まれるのも楽しいとおもう。私は1回目にはいったので、2回目の方の話を探して楽しんでいる。


土浦にいってからもう2日たったのか、まだ2日しかたってないのか・・・
よくわからない感覚だけど、幸せないい時間だったと今だ浸っている。

時計店のステンドグラスの窓を背に、時計修理をしているリョウをみていると、相変わらず美しい絵を見ているようだった。そして静寂のなかに響く時計の音。やはり視覚も聴覚も心地よい作品。今回もやはり、ルオランの手をにぎるリョウの手は大きく、指は長く、そしていつも通り美しかった。

監督もおっしゃっていたが、やはりこの映画はルオランでもルーメイでもどちらでもいいと。色んな解釈ができて、色んな答えがある映画・・・そう考えたら、もっと流行ってもよかったのに。
監督も「ヒットしなかった」というように表現されたいて、今がこんなに状態で、少しとまどっている、とも。

私は今回、今まで出なかった結末にたどり着いた。近いうちに土浦で見た時はどちらが生き残ったと思ったかについて、書きたいと思う。


行定勲監督、今回は立て込んでいるスケジュールの中、たくさんの素敵なお話をありがとうございました。
そしてこのような特別な機会をあたえてくださった、土浦セントラルシネマズにも感謝いたします。また近いうちに必ず伺いたいと思います。

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