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2度目の「森の学校」

連休初日、朝一番に友達から連絡があり、「森の学校」に誘われた。
近くの映画館では「天外者」の終了予定が発表されてしまったので、
はるへのジェラシーを確かめようと思っていたのだけど…

18年前の作品を見るのは、2度目だ。
以前はチケットがまるで取れず、落ち込んでここに愚痴を書いた。笑

その後、無事にチケットをGETすることができ、年末に見ることが出来たけど、その頃には、全国で上映されると決まったようだった。
監督は、大きなスクリーンで見てほしいということで、DVD化の予定はないらしい。たくさんの人が見れるように、この先も見る機会があれば嬉しい。


昭和10年の丹波篠山。
春馬くん演じる雅雄は、やんちゃだけど病弱なガキ大将。
そんな雅雄が「家族のこと」「育むこと」「生きること」を学びながら、
成長していく姿を描いている。
今のようにキレイでクリアな映像でないけれど、懐かしさ、心地よさが詰まっている作品だ。

当時12歳の春馬少年は、まだ声変わりもしていなく、とてもカワイイのだけど、とても凛々しく、目はキラキラ。すでに出来上がっている。
雅雄という役も、演じているのか、素なのか、わからないくらいに自然体。

時折見せる表情や視線で、大人になった春馬くんを思い出させる瞬間もあった。雷を怖がる同級生の女の子を,チラッと見る時なんて、一瞬とはいえ、私がよく知っている春馬くんだった。
表情で演技ができるのは、小さい頃からだったんだ。

映画の最後、悪態をついたままになっていたおばあちゃんと、永遠のお別れがやってくる。後悔する雅雄に、お母さんがいう台詞。
「一生懸命生きてきた人には、ありがとうとご苦労さまを言うんだよ」と。

「おばあちゃん、ありがとうー、ご苦労さまー」
空に向かって叫んだとき、春馬くんと重ねてしまったのと、私自身、祖父とのお別れがまさに同じような状態だったので、どうしてもホロリとしてしまうシーンだ。

ありがとう、ご苦労さま。
本当にこの言葉に尽きる。。。
私たちに、12歳の時のすばらしい作品を見せてくれて、ありがとう。
お友達と遊びたい時からずっと演じてくれて、ご苦労さま。
・・・でも、この作品を知らないままでも、見ないままでも、あなたがいてくれたら、良かったんだけどな!なんて事もつい思ってしまう。

子役の頃は、撮影の合間に子役同士で集ってわいわいすることはなくて、
一人で窓の外を眺めているような子だったと、どこかで読んだ。
そうすると大人たちが、気にかけてくれるとかで。
あんなかわいい顔して、なかなかの策士だ!笑
この作品の撮影時も、そうだったのかなぁ、と想像してみたりする。

春馬くんが居なくなってしまってから、この作品を知ることになったけれど
春馬くんはこのカワイイ雅雄をLINEのアイコンにしていたと知った。

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12歳にして初めての主演作品だし、大切にしていた作品なんだろうな。

仕事が忙しかった頃、農業学校に行こうとした話は今となっては有名だけど、もしかしたらこの映画を通して、自然の中で暮らすことの気持ちよさや、自然の偉大さ、癒しを知ったのかもしれないな…なんて思った。

そして監督が望んだように、森の学校と同じ世界観を引き継いだ春馬くん主演の別の作品を見てみたかった。
ありがとう、ご苦労様。と言っておきながら、ない物ねだりが過ぎるけど。

春馬くんの最後の主演作を見に行く予定が、最初の主演作を見に行くことになった不思議な日だったけど、この2つの作品がどちらも上映されていることも、すごいと思った。
春馬くんはやはり「天外者」なのだ。

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