19歳とフェミニズム

あと1ヶ月で20歳になります。20歳かあ、もっと大人だと思ってたんだけど、意外とそうでもないみたいです。

今、私はアメリカにいます。9月から語学学校に通っています。2月の頭に帰国するんだけど、1月の1週目で1セメスターが終わるので、12月はテストとプレゼン祭りです。本当はこんなところで油を売っている場合じゃないんだけど、思ったことは書いておかないと忘れてしまうので。

授業で、フェミニズムにつてグループプレゼンをします。テーマはアメリカと日本を比べていればなんでもよかったんだけど、やっちまった!わざわざ難しいフェミニズムを選んでしまった!そういうわけで、最近はフェミニズムについて英語日本語両方で調べまくっていて、履歴が大変なことになっています。あと難聴と同性婚についてのプレゼンもあるからもうぐっちゃぐちゃ。

そんなことは置いといて、わたしはこっちで授業をうけるまでフェミニズムとはなんぞや、という感じだった。名前だけ聞いたことあったけど本当に何も知らなかった。でも調べていくうちに、アメリカと日本で何が違うのか、それから思ったこともたくさんあったので書いておこうと思います。20歳になるまえに、『大人』になる前に、思ったことを。

私は、私の解釈では、フェミニズムは『男女平等を目指した運動』。どっちが上とか下とかじゃなくて、『平等』を目指すもの。

アメリカと日本を見て、まず一番大きい違いだと思ったのは、芸能人が声をあげているかどうか。私の大好きなlegally blonde2のセリフで、”Speak up!”ってのがあるんだけど、Speak upしているかしていないかって本当に大きい。
アメリカはゴールデングローブ賞やグラミー賞の授賞式だったり、SNSだったり、比較的大勢の目につくところで声をあげてる。あんまりアメリカのセレブに詳しくないけど、アメリカでフェミニズムを訴えている人は?って聞かれたら、ビヨンセとかテイラーとか、少しは出てくる。単純にすごいな、と思った。叩かれたり炎上したり干されたり、どうなるかわからないのに。わたしは絶対に無理!叩かれたくない!みんなに好かれてたい!でもそれを恐れなかったからこそ、TIME'S UPっていう次のステップににつながったんだと思う。ひええ。参りました。
日本は、フェミニズムを訴える芸能人は?って言われても残念だけど浮かばない。日本の芸能人があんまり声を上げないのはやっぱり炎上やバッシングがあるからだと思う。めっちゃやだもん、自分の意見述べただけで〇ね!とか言ってくる人いるじゃん?そんな見ず知らずの人にいきなり天に召されろみたいなこと言われたら人生感じちゃう。でもmetoo運動があんまり浸透してなかいのって、すごくここが大きいと思う。

それから、運動に参加している年齢層。アメリカは割と若い年代が、日本はわりと上の年齢層が参加している印象があったかなあ。アメリカがどうなのかははっきりとわからないけど、とりあえず日本はそういう教育あんまりないなって思う。実際にわたしも最近「へ~フェミニズムってこういうことを指すんだ~」ってなったばっかりだし。オメーの教養がないだけだろ!って言われたらアッすいませんという感じだけど…10代にとって、生活の半分以上は学校で過ごしてるから、そういう場所で教えてもらわないと知る手段がないと思うんだよね。家庭ってすごくプライベートな場所だから、中立的な立場で知識を入れてあげる場所が必要だと思う。

ここまで書いてきて、日本の方が劣ってるみたいな書きかたしちゃったけど、べつに私は日本は最悪!ダメ!って言いたいわけじゃない。はっきりと自分の意見を言わないけれど、だからこそトラブルに発展しにくい話し方ができる人が多い。この前なんか知らないけど車の運転手同士がけんかしててあんまりにも怖くて全く関係ないけど逃げたって友達がいた。前にドーナッツショップでののしりあいをしているのも見た。日本じゃめったに見ない光景で、日本ってすごいな、と思ったのを覚えてる。

だけど、変わらなきゃいけない部分もある。自分の意見を言う練習を、誰かの意見をサポートする意思表示をする練習を、私たちはしなきゃいけないと思う。フェミニズムだけじゃなくて、自分の周りの人や出来事に、自分の意見をもって発信していく力は絶対に必要。学校だったり家庭だったり、どこでもいいからそういう機会を持たなきゃいけないと思う。そのためにどうしたらいいかはわからないけど、絶対、絶対に必要だと思う。

19歳とフェミニズム、おしまい。

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