ジェラシー味の角砂糖を添えて*あとがき

未読の方はまずどうぞ。

このイラストを見たとき、嫉妬という言葉が浮かんだ。しかも、憎悪の嫉妬ではなく、可愛らしいジェラシー。
そんな世界をどう描くか。
ただ薔薇の花を表現するのではなく、角砂糖を選んだ。

私は珈琲が好きだ。ブラックで何杯でも飲める。反対に珈琲が飲めない方は、砂糖やミルクをいくついれてもダメだったりするのだろう。

この薔薇を角砂糖を使ったジェラシーで表現することを決めたとき、珈琲好きな人がジェラシーを感じてるときにいくつもの角砂糖を珈琲に入れるとは考えがたい。だってそもそも、ジェラシーを感じても、砂糖を手に取らないと思うから。

珈琲の飲めない人だったら。
その角砂糖の可愛らしさに、ひとつ、ふたつと入れてみて挑戦するかもしれない。

ジェラシー味の角砂糖。
きっとこんなに素敵な角砂糖なのかな?

最後に出てきたプリザーブドフラワーは、ジェラシー味の角砂糖がさりげなくなるように登場させたけれど、どちらかというとこのプリザーブドフラワーの方がイラストの薔薇っぽくなってしまったかもしれない。

ジェラシー味の角砂糖。こんなに可愛い角砂糖なら、たまにはひとついれて、珈琲を飲んでみようかなと思う。

いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。