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たったひとつの夢を叶えるために、たったひとつの恋を諦めなかった

自分自身に、「百瀬七海」と名付けたのは、もう十年以上前のこと。それからずっと、私は大切な夢を追い続けている。

昔から、妄想することが大好きだ。そしてその妄想を言葉に変換してみたら、大きな夢ができた。

自分の書いた本を、いつか書籍化したい。

それはとても大きな夢で、誰もが簡単に叶えられる夢ではない。昔からの執筆仲間たちが夢を叶えていく中、私はずっとそのチャンスを掴めずにいた。何度も何度も、心が折れたし、書けなくなった。でも、書くことを嫌いにはなれなかった。もう書きたくないと、思うことは一度もなかった。

そんなとき、私が出会ったのが、このnoteという場所だった。今までいた場所が、恋愛小説に特化したようなサイトだったこともあり、noteではなんでも書けるのが新鮮だったし、なんでも読めるのもまた新鮮だった。

好きなものを書けばいいし、好きなものを読めばいい。

noteで書くようになって、その当たり前のことを思い出した。

コンテストに応募して、それに選ばれることが、書籍化への最短ルートなんだと思う。書く人は、たくさんいる。だから、誰かの心に留まるためは、いろいろなコンテストに参加していくしかない。コンテストでは、たいていテーマというものが存在している。そのテーマにどこまで寄せられるかが、受賞に繋がるんだと思う。でもそれは私にとって、私が私ではなくなる時間だった。

書きたいものを描きたかった。

誰が書いた作品なのか、「その人らしさ」の出る小説が描きたかった。誰が書いても、似たような展開になるような、そういう小説じゃなく、私らしさがきちんと残るような、そんな小説が描きたかった。

私の書きたいものは、多分昔から変わらない。
大切な人に、自分の気持ちを伝える勇気を持ってもらえるような、恋をして、きちんと「好き」って伝えたくなるような、恋愛小説だ。

私自身、そのたった一言を言えずに、後悔した恋があった。だから他の誰にも、同じような後悔をして欲しくなくて、書き続けてきた。

そんな私の想いをギュッと込めた恋愛小説。

2022年5月26日、世瞬舎さんより発売されます。
私にとっては、本当に大切な一冊となります。この本を作るにあたり、ひとつひとつ、丁寧に向き合ってくださった世瞬舎の神谷さん、ひとつひとつ、私の想いを受け取ってくださったマネージャーの牧乃さん。イラスト、校正等、たくさんの作業に関わってくださった皆様。本当に多くの方々の手を借り、私の大切な夢を叶えることができた一冊になります。
手に取ってくださると、とても幸せです。

そして、2022年5月29日。世瞬舎さんより、「世瞬vol.3」が発売されます。

こちらの方でも、短編を一作品書かせていただきました。他の方々との不思議な繋がりを持つ、新感覚な文芸誌となっておりますので、こちらも合わせてお読みいただけると嬉しいです。

上記ふたつとも、オンラインショップにて予約受付中です。
どうぞよろしくお願いします。

2022.5.6


いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。