切愛の欠片を抱えて*あとがき

未読の方は、まずコチラから。

このお話は、ふたつでひとつのお話になっている。もうひとつのお話が以下のものになる。

Kojiさんの名付け親企画で、一番頭を悩ませたのは、このイラストだった。
もともと、一枚だったというイラストを分けた結果の二枚のイラスト。
雰囲気は似ているが、一緒ではない。
一緒ではないが、溶け合うように、寄り添う小説が描きたかった。

この世の中に、全く同じ人間はいない。
一卵性双生児で、他人から見たらどんなにそっくりなふたりだったとしても、別人だ。
同じ人間でないから、抱えてるものや想いは、似てることはあっても、イコールにはならない。

惹かれ合うふたり、ひとつになろうとするのに、なれないふたり。
自分にないものを、「欠片」と表現した。
その「欠片」を自分の穴に埋めることで、寂しさを埋めたい。だけど、それは相手の持つ「欠片」では、埋めることのできないものなのだ。

足りない「欠片」を持っているのは、自分自身だ。

このイラストは、Kojiさんよりおかりしています。





いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。