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母なる海よ、愛しき娘よ

海を見ていると、心が穏やかになれる人も多いのではないでしょうか?
私の住む街の近くには海はないのですが、時々とても海を見たくなります。風を感じたくなります。

今回はこちらのnoteを読ませていただきました。

水族館で見る海月はとても美しくて、つい足を止めて見入ってしまいます。
海月の出る季節に、海に入ることがなかったので、大きな海に漂う海月を見たことがありません。

大切なお母さんを亡くして、自分の居場所がなくなってしまった主人公の「みつき」は、お母さんとふたりきりの居場所を作ります。
そこはきっと、「みつき」が自分になれる場所だった。お母さんが見守ってくれる場所だった。そんな情景が目に浮かびます。

ですが、工事で奪われてしまったその場所。大切な居場所をまた失ってしまった「みつき」のことを思うととても切ない。

海が大好きだったお母さんが、名付けてくれた「海月(みつき)」という名前。
お母さんが母のような海なら、「みつき」はその中を安心して泳ぐ海月。
美しくて、自由で、だけどそこにはいつも母がいる。

大きな海に守られる海月の姿が目に浮かぶ小説でした。
「みつき」が海でお母さんの声が聞こえますように。そう願わずにはいられませんでした。

いちとさん、ご応募いただきありがとうございました。


2020.12.23

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