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おしゃべりは続く

母:ちょっとちょっと、
あそこの人可愛そうやな
私:誰が?
母:そんなんしたらあかんいうてん
私:そうなんや、ほななんていいはったん
母:わかりました
私:わかったんや!
二人:わははははは

母:これ誰のん?
私:お母さんのよ
母:なんで?あの人そんなンちゃうって言ったよ
  おいとくで
私:おいとくんかーい
二人:わははははは

私:ままさんここにお茶置いとくで
母:はーい ありがとうと
スタスタスタと自分の部屋へ行こうとする
私:どこいくねーん!
二人:わはははは

私達は朝からずっと喋っている
私たちはもうきちんと会話はできない
会話はちぐはぐで
言葉もうまく出てこないけど
不思議なことにかみあってる。

調子がいい時は
母はずっと喋っている

普通の人が聞くと内容はわからない
私はわかるよ 言いたいこと
おしゃべりしてくれてるだけで
たのしそうだからあり

だから、とりあえず
へー、そうなんや、ほんで?
へー、凄いやん。へーと相槌だけは忘れない

そして私が
「よっっ!のってんね!」
というと
変顔しながらあたりまえやがな!
わはははは

認知症は否定してはダメだけど
DNAに埋め込まれている
大阪人の血のせいか
軽く突っ込んだりボケたりすると
喜んでくれる

ちょっとずつ
それも通じなくなってきているけど

だから笑ってくれる限りは
ボケてツッコミますよ
お母さん

ふだんはあまりしないけど
特別ですよ😆







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