予約は、した。けれど、
先週の金曜日のことだ。
今年度は育休もあって、子の通院も月1ペースであったから結構休んだなぁ・・と思っていたら、実はまだ目標の年間休暇取得日数に足りていないのだそうで、わざわざ文書が回ってきた。
ただの愚痴だが、前職では年次休暇を取ったのは、腰を傷めた数日と、辞める時に2週間ほどの年休消化だけだった。3年半もの間、有給休暇というものをほとんど取っていなかった。
だから転職して、休みの多さと、上司の休ませる気概に驚かされたものだ。
とはいえ、休みも仕事のうちだなんて言われては、タイミングを見たり、子どもの用事や体調不良などで休みをとってきた。
最近の傾向としては、真冬の子どもインフルエンザ対応に備え、年明けで10日ほど残しておいている。ただ今年度は育休もあって、残日数がたっぷりあって、また忙しさも落ち着かず、なかなか使えなかった。
そんなわけで、週末に向かう金曜日、仕事をなんとか詰めて処理し、午後から休みを取った。
長い前置きだったけれど、職場を出て昼食を摂り、帰路に就いたとき、ハッと思い出したのだ。
4月に発売される本、予約しとこう。
ある方の投稿に「予約すれば、その書店での取り扱い冊数が増えるのでは」と書かれていた。また、確実に手に入れたい思いがあって、ほとんど新刊を買わない(自慢にならん)けれど、書店で予約しようと思ったのだ。
駅前にある書店は、地元でも名の知れた歴史ある書店だった。レジの背景になる書棚にも予約本らしきタグがついた本が大量に並んでおり、書店で書籍を予約することは何も問題がなさそうであった。
書店で本を予約するのは、これまで何冊かやったことがある。今回も同じようにやればいいからと、Amazonの商品情報のページに飛んだ。
ここで予約ボタンをポチッとしてしまえば予約完了ではあるが、いやいや書店へのアピールをと思えばこそ、カウンターに並んで時間をかけて予約しようとしたのである。
店員さんに「予約したい」と告げ、書名などの聞き取りがあった。スマホの画面で、書影や何ちゃらコードなどの英数字を見せて、サクサクと確認が進んでいく。
ライバル的存在のページをチラつかせるなど、性格が悪い客だと思われそうだと不安だったが、むしろ便利そう。
はい、・・書き書き。
・・え?いまなんて?当たり前でしょう。予約って、そういう意味じゃないんですか?予め約束するのでは?・・
得意のツッコミ気質が発動しそうになったが、「ええ、そうなんです(微笑)」と大人の対応を返し、たったいま書き上げた個人情報を渡した。
じっとパソコンの画面を見つめていた書店員さんから、さらに驚くべき言葉が発せられた。
あれー?僕は何しにきたんだっけー?
・・つい呆けてしまう。発売日に確実に本が買いたいから、事前に「買いたい」と意思表示して、ついてはその本を事前に確保しておいてもらう・・(これを予約という)・・のが目的だったはずだ。
予約しても、本がお店に来ないことがある。・・というか、何となく来ない可能性のほうが高いような口ぶり・・まじか。
発売日の数日前に電話してくれるとのことだけれど、予約って何?と可笑しくなってきた。
朗報が来ることを祈りつつ、電話が来るであろう発売日の数日前は4月1日であることも危惧しつつ。やっぱりAmazonでポチッとした方が良かったのだろうか・・すべては3週間後に決着しているだろう。
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