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恋愛がうまくいくかの鍵は●●期にあり|愛着理論とは①

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、
すごく重要なポイントです。
(答え:乳児期)

これには愛着理論と呼ばれるものが関係するのですが、
日本語のソースでもあまりピンとくる説明に出会ったことがないので
ここでは私が収集したたくさんの情報の中から、わかりやすい言葉でこの理論がどれだけあなたの恋愛に影響する(かもしれない)か、お伝えして行きます。

この理論を知ると:

  • 恋人・友人・家族、そして自分自身のことがより深く理解できる

  • 自分の感じ方や考え方のクセが客観的にみれるようになる

  • 恋人とのコミュニケーションがスムーズになる

といったメリットが(あるかも)!少なくとも私には、ありました。

とは言え、こちらがいくら自分を見直して関係改善のために努力しても
相手が状況を変えることに興味がなければうまくいきません。

その時は、お別れをするという選択肢を検討する時期なのだと思います。

なぜ乳児期がポイントなのか。愛着理論とは?

愛着理論(Attachment Theory)はイギリスの心理学者で精神分析医のジョン·ボウルビィ (1907-1990) が枠組みを構築したもの。今日も世界中で研究が進められている有名な心理学の仮説です。

ボウルビィは、赤ちゃんが物理的に親と離れたり、再会する時にみせる行動、つまり、泣いたり叫んだり、親との接触を求めたりーというのは進化のメカニズムであり、厳しい環境下で個体の生存可能性に寄与していた可能性が高いと予想しました。

赤ちゃんは、この行動(愛着行動と呼びます)で親をひきつけ、世話をしてもらうことでリスクを回避し、生存率を上げているのだ、と。

研究の中でボウルビィは、養育者が赤ちゃんの愛着行動によく気がついたか、どう対応したかに着目し、そこに混乱が生じると、その子の将来に深刻な影響を及ぼす、と結論づけます。

ボウルビィが理論を構築する一方、アメリカ系カナダ人で発達心理学者のメアリー· エインスワース (1913-1999) は、1960年代後半に実証実験を行います。

9-18ヶ月の乳児を母親と離れ離れにし、離れていた母親と時間を置いて再会した時の反応を観察したのです。

結果、エインスワースは赤ちゃんによって反応が違うこと、しかも反応によって赤ちゃんを3タイプに分けられることを発見しました。この実験結果がボウルビィの愛着理論を立証する証拠にもなっています。

赤ちゃんだった頃の私たち

エインスワースが実施した実験の結果はこちら。

A: 赤ちゃんは親が退室すると取り乱すが、親が帰ってくると親との接触を求め、親の対応に落ち着きを取り戻す。(安定)

B:赤ちゃんは親が退室するととても強く取り乱す。親が帰ってくると親からの慰さめを求めるが、同時に、親がそれをしようとすると拒否をしたり、自分を置いて行ったことに対して親に罰を与えるような行動をとる。(不安定)

C: 赤ちゃんは親が離れてもさほど泣いたりしないか、全く反応を見せない。離れた親が戻ってきても、無視をするか避けようとする。(不安定)

そしてこの研究結果が発表された後年、研究者たちは4つ目のカテゴリを発見・追加しました。

D: 同じ状況下での赤ちゃんの愛着行動に規則性がない。(不安定)

養育者から、必要な時に必要な情緒面のサポートを受けていれば安定タイプになりやすく(A)、
一方で親からの愛情や対応に一貫性が感じられない、または情緒的/物理的にネグレクトされて育った場合、子どもは親との関係に対して不安を抱きやすくなります(B−D)。

うちにはネグレクトなんてなかった、と思うかもしれませんが、それも私たちが思い描くようなネグレクトの形ではなかったかもしれません。(これについてはまた後日。)

赤ちゃんにとって、人とのつながりを求めることは本能ですし、無条件に愛情を注いでもらうことは当たり前です。では、もし自分が必要とするときに温もりや愛情がもらえなかったら、どうしたらいいでしょうか。自分でなんとかするしかありませんよね。

でも赤ちゃんはどうやって自分でなんとかするのでしょうか?

実は、そのなんとかの仕方によって赤ちゃんはこの4タイプに分かれているんです。あなたはどれにあてはまるでしょうか。

②に続く

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