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お久しぶり、と大きなブレーキ

お久しぶりになってしまった。

欲しかったものは、あきらめた瞬間に手に入るのはどうしてか。やりたかった仕事、行きたかった場所、出会いたかった人たち。こんなふうに生きたかったと思う日々が、紛れもなく「自分名義」でこちらに近づいてくる。今年のわたしは、ほんとうにほんとうに、ラッキーが続いている。そんな半年間だった。

うれしいことがつづくと、わたしっていう人間は少し不安になる。「こんなの絶対にうまくいかない」「自分の実力のなさがバレる」。そうやって、できることも諦めようとする。わたしのとっても悪い癖だ。

とはいえオーバーワークがつづいたのは事実で。これはいかんという身体になっていたのでずっと前から知っている鍼の先生に10年ぶりにお会いした。相変わらずとんでもない落ち着きを放ったスマートガイだった。東洋医学の先生ってみんなこうなのか。先生は治療をしながら「頑張ってるね、大きなエンジンを背負っているね。」と口にして、「でも同じくらい大きなブレーキを持ってるからね、たまに混同しちゃうでしょ。」とも言われた。図星だった。

この「大きなブレーキ」に助けられたことは、ある。とうの昔、わたしがわたしを再起不能になるまで追い込む一寸前に見つけてその瞬間に踏んだ。おかげでわたしは二度と致命的に自分を追い込んでしまうことはなくなったから、そのずいぶん手前で逃げるのが得意になった。でも、そのブレーキを今必要以上に早いタイミングで踏んでいるせいで自分のためになっていない可能性が、ある。

自分を信じることは怖い。また、失敗して傷つくのをみたくない。でも、今とても頑張りたいことがある。だからもっといろんなブレーキの踏み方をも練習してみようと思うのだ。壁に追突して失敗ゲームオーバー!なのではなく、失敗してそこから立ち直ることや、失敗してからまた考える柔軟性を身につけることも、わたしには必要なのだろうな。

身体がボロボロのときだって、わたしは仕事もほかのことも好きだなあ、よくしたいなあと思う。ほんとうにどこから湧いてくるのか、不思議とめっちゃ思う。そのためにもちゃんと自分を大切にする方法を、大きなブレーキ一個持つ以外にもたくさん学びたいなと思う。えいえいおー

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