突然だが、ツインレイという存在に出会った。4
ツインレイプログラムは、運命の相手との大恋愛が目的ではない。始めに、それをここに明記したい。
高校に入学した時、自分の中でもう『何か』が壊れ始めていた。自分の中の価値観と、社会の価値観の違い。多数派による少数派への陰湿な嫌がらせ。
なんでこんなことがこの世界では溢れているんだろうかと、高校でのクラスでもいじめのすぐそばにいて感じた。
自分がおかしいんだと思って、その場から逃げ出した。
私は不登校児だった。
ここで冷静な現代な私は振り返って感じる。
これも、自分の魂を、自分という人間が成長するためのプログラムだったのではないか? 淡々とそう考えることができている今、ツインレイプログラムのうちの『闇との向き合い』を、私は合格できているのであろう。
そう、思いたい。
過去に戻り高校一年の時、二度転校をすることになった。一度目は二学期に都立の高校に、三度目は三学期が始まる頃、通信制の高校に編入した。
そこで私は初恋をした。同じ委員会の女の子に。
衝撃的だった。何があったのか何もわからないくらい、これが一目惚れなんだと、そう思うほどに、衝撃的だった。
けれど、何故、同性なのだろう。
初めて心から好きになれた人が、どうして同性なのだろう。
酷く混乱したが、それよりも強かったのは彼女への『執着心』だった。
現代の私は、彼女との出会いも『ツインレイプログラム』の一つだったのではと、そう思っている。
彼女への執着は好きを通り越して、ある時、憎悪に変わった。
どうしても伝わらない彼女への気持ちと、はぐらかされ続ける関係に、ある時プツンと糸が切れた。
私は、人としても最低のところにいた。
ここで、何故『執着』を手放さなくてはいけないのかがわかったと思う。
執着は愛ではない、この様に、憎しみに変わる。
今は冷静でいられるが、当時の私はどうにも進まない精神の治療と彼女への憎悪で毎日が苦しかった。
この時もまだ、人間不信は治っていない。
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