20代最後の夏

夏も終わりを見せ、涼しい風が吹いてきた。

今後、1週間はずっと雨らしい。

20代最後の夏はずっと孤独であったように感じる。

故郷に帰って、新しい仕事をして、順風満帆な日々を思っていたけど、現実はそうもいかない。

自分の不器用さや不甲斐なさが如実にあらわれる。

ただ今思うのは昔はよかったということ

当時は自分の故郷に帰ることだけを考え、きっとそこは素晴らしい場所だということしか考えていなかったけれども、温かい人がたくさんいた。

今の心境を友人に何気なく相談してみると、「人間は無い物ねだりだよね」という言葉がなんの悪気もなく返ってきた。

僕は妙に納得し、心の中で大きく同意をしてしまった。

確かに人間は無い物ねだりである。

特に僕はそうだった。

故郷は遠きにありて思ふものとはよく言ったもの。

故郷なのにここは異郷に感じてしまう。

唯、今は地道に日々を過ごしていきたい。

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