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60歳でもコーディング? [プログラマーの将来]

今日は、IT業界における、年齢に対する不安についてです。

望むかどうか別として、今の若者は100歳まで生きるであろうといわれている。将来、年金受給の年齢が70歳や75歳と上がり、退職年齢は遠のくばかり。長く生きる分、長く稼がなければならない。

60歳までプログラマーでいられるか?」
「転職を考えているのだけれど、これからの時代に勉強すべきことって何?」
「今は会社員としてSEをやっているが、これから先、私はIT業界で生き残れるだろうか?」

過去30年で、ポケットベルから携帯電話、ガラケーからスマートフォン さらには、ウェアラブルデバイスの登場。いずれはマイクロチップを体内に埋込む、といったところにまで技術は進化している。
10年後には全く違った産業が登場し、世界を取り巻く技術は変わっているはず。さらに今後AIの発展により、そこそこのレベルのプログラマーなんて必要なくなる可能性も大きい。

ちょうど20年ぐらい前にC++が流行り始めた。「俺は新しいことをやりたくない。Cだけで良い」と言った上司がいた。彼は35歳だった。その時は「その選択もありかなのかな?」と思ったが、今ならわかる「人は学ぶことをやめてしまったら、それから先の人生の可能性を狭めてしまう

現在アメリカでは、50歳、60歳のプログラマーはいます。退職年齢のないアメリカでは、働きたい人はいつまでも働く。しかし、給料という面では、管理職になったり、プリンシパルやリードなどチームをまとめる役職にならない限り給料は変わらない。ポジションの空きがあった場合に打診される場合はあれど、企業側から「そろそろ良い年なのだから、マネージャーになりなさい。」といってくれるようなことはない。自分のキャリアは自分で決める

日本の社会システムは比較的「ジェネラリスト」になるような社員教育をしているように思うが、ソフトウェアエンジニアやハードウェアエンジニアのような技術者の中には、人の管理や教育が苦手な人(もしくは興味のない人)も多い。
そんな人に管理を任せても、本人は辛い上に、周りや部下はもっと辛くなる。やはり適材適所はある

スペシャリストとしてプログラミングをやり続けるにしても、新しい技術を学び続けなければならない。マネージャーとしてキャリアを作り上げるにしても、スケジュール管理やら人材育成と大枠の技術は学び続けなければならない。

これを習得したら一生安泰」なんてものはIT業界にはない。おそらくどの業界にもないと思う。人生をより良いものにしたければ、人は学び続けなければならない。

なにも、不用意に焦ったり、急いで「毎日勉強しろ」と言っているわけではなく、緩やかながらも時代とともに変化成長していける柔軟性を持ち備える。常にアンテナを張り巡らさなくても、何かあったら、ちゃんと調べたり、学んだりしていければ、無駄に心配などしなくても、ちゃんと生きていける。

疲れたら休めば良い。でも、学ぶのをやめてはいけない

さて、何だか偉そうなことを書いた気がするから、今日は真面目にビックデータの本でも読もうかな。