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#090 個性の塊 ジョニ・ミッチェル『ブルー』

#ジョニ・ミッチェル は本当に個性の塊の女性だと思います。

彼女の作る音楽は、例えるなら、自分の持っている工具と材料だけで、お家を建ててしまったような。

ギターのチューニングも変だし、だからコード進行もまともじゃない。ピアノ弾き方もおかしい。メロディの呼吸感も独特。もちろん歌詞も。

外から見ると、どう見ても立派で普通の家なんですが、よく見ると「え、柱に、こんな素材使っちゃったの?」とか「え、これ、どうやって支えてるの?」といった状態といえばいいでしょうか。

絶対にそれを真似しようとは思わない。みんな怖いからマニュアルに沿って作ろうとする。真似できていると思っている人は、きっと理解すらできていない人でしょうし。

そもそも、芸術というのは、そういったものでしょう。それを「手法」として伝えることもできない、一世一代で終わるものだと。そういった意味で、僕は、ワン・アンド・オンリーのミュージシャンが好きなのです。

彼女は親日家ではないですよね。英語を理解しない人に、私の音楽が理解できるはずないでしょ、と思っているのだと思います。その通りだと思いますし、それでいいと思うのです。それくらい、くびきのように、彼女の言葉と音楽はかみ合っていると思うので。

「リヴァー」が染みる季節になってきました。でも「カリフォルニア」や「ケース・オブ・ユー」が好きですね。

ジョニ・ミッチェルに関しては、英語が分からない方は、対訳必須だと思います。よく売れた盤なので、マスターテープが大分傷んでるように聞こえます。なので古い対訳のついた日本盤で十分だと思いますし、自分もそれをもってます。

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