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『色の歳時記‐黒白つける?』

Well Being協会、
ディスコ―ドラジオパーソナリティー、
「自己実現いけばな」教室主宰の添 実のりです。
      *   
今回も11月20日放送のなかから、
お伝えしたいと思います。

前回は、
喪服の白と黒について
「誰の視点でその色をまとうのか」。
https://note.com/mono_iu_87/n/nb971a0eafb65

今回は、
「白黒つける、と言うけどさ」(笑)。
そう、白と黒は2択ではないということです。

真っ白と、真っ黒のあいだにあるのは
グレー(灰色、ねずみ色)。
このグレーも、白に近いものからほぼ黒まで、
さまざまなグレーがあります。

そのグレーと、日本語が似てるんです!

英語なら主,語が明確だし、
スペイン語やフランス語は
動詞の語尾で人称が判断できます。
日本語は、語尾変化がないのに主語を言わない。
その理由は、
「日本語の場合、主語は1つではない」ということ。

たとえば
「今日はお天気がいいですね」という文章。

私がいい天気だと感じているのはもちろん、
「太陽が私たちによい天気をもたらせている」
「私と同じく、草木や動物も気持ちよいと感じてるだろう」

という意味が含まれているのです。

八百万の神とともに生き、
無機物にも命を観じる。
そんな日本人らしい言語だなぁと思います。

この感じが、白×黒の配分によって印象が変わる、
グレーみたいだな、と思ったのでした。

今日もお読みくださり、ありがとうございました。

                   (了)