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好きを守る。

なにができるでもないけれど、好きなものを好きだと言うパワーだけは持っているなと思う。
好きな人、好きなもの、好きな場所。
自分を好きにはなれなくても、自分の好きを守るためには動いていきたい。

「愛情が原動力。」

これがわたしの生きるポリシーだったはずなのに環境や生活の変化に流されていつの間にか忘れてしまっていたのかもしれない。

monoclearを始めて来月で7年が経つ。
本当にたくさんの人のおかげでここまで続けられている。
多大な迷惑をかけてしまった人や恩を返せていない人もたくさんいる。
やめようと思ったことも何度もあるし、正直向いてないよなとは今も尚思っているけれど、それでもやめないのは「続けることが最強」だと教えてくれる人たちがわたしの周りにはたくさんいるからだ。

わたしはバンドが好きでライブハウスが好きで好きなバンドを追いかけて上京したような人間だ。

好きな人が生きてることの尊さを知ってる。
好きなバンドが活動し続けてくれていることの尊さを知ってる。
好きなライブハウスやお店が開いていることの尊さを知ってる。
そして、"好き"の灯火がずっと胸の中で熱を放っていることの尊さを知ってる。

少なくともわたしにとってはこの熱量に勝るものはない。

好きな人が生きていて、好きなものが続いていて、好きな場所が開かれていて、ただひたすらにずっと好きでいられる、ということがどう考えても最高で最強。

昔は毎日死にたい人生だった。
自分ひとりがいなくなったとて世の中はまわるし悲しみは薄れるし記憶は消えていく。
自分を好きになれる日は来ないし、隣の芝は青いどころか庭園に見えるし、胸の中は闇だった。

ただ死ぬ勇気がなかっただけだと今でも思うけど、18歳のわたしはある日、その闇に小さな穴を開けてくれる人に出会う。

monoclearのロゴもデザインしてくれた、ゆれるというバンドのgtvo.あみくん。

「人生はいいことと悪いことが半分ずつくるようにできてる。だからどんな選択をしても間違っていないよ。」

絶望でも希望でもない肯定。
今でもこの言葉がわたしを明日に運んでくれる。

自分ひとりがいなくなったとて世の中はまわるし悲しみは薄れるし記憶は消えていく。
自分を好きになれる日は来ないし、隣の芝は青いどころか庭園に見えるけれど、まぁそんなもんだよな、と思えるようになった。

「自分を好きになろう!」「自己肯定感を上げよう!」みたいな言葉は相変わらず全然わたしの胸には届かないのだけれど、「適材適所」「あなたが好きなことを活かせる場所はどこかにある」「あなたの"苦手"が"得意"な人もいる、人を頼りなさい」くらいは受け止められるようになった。

みんな違ってみんないい、とまでは思えないけれど……思っているより世界はコンパクトで、頂点じゃないけど幸せな生き方というのもちゃんと存在している。

1つのものを極める頂点の人みたいなのにずっと憧れているんだけど、それはそれでまた違う不安を抱えるのだろうな。無い物ねだりな人生だ。

愛情が原動力。

monoclearを好きだと言ってくれる優しいあなたにときめきの光を届けます。
いつもありがとう。

日々にささやかな光を。心に余白を。
優しい毎日でありますように。
幸せでいてね。

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