アニメ思い出し語り 28 ゲゲゲの鬼太郎(3期)

 ゲゲゲの鬼太郎の2期は度々再放送されていた。そしてフジテレビ系の「月曜ドラマランド」では、コメディ調のテレビドラマも作られた。「のびあがり」かなんかが出てきた場面で、「見上げ入道見越した」と言ってたような気がする。
 結構面白かったんだが。あ、宿敵がぬらりひょんになったのはここからかな。

 このドラマ版の後に同じ年に始まったのが3期で、その後漫画版も新作が描かれた。

 飄々したイメージから、ヒーロー然とした姿になったのが3期の鬼太郎だった。
 この「熱血さ」が妖犬の回で生かされたと思う。

 この作品では人間のヒロイン、天童ユメコが設定された。猫娘じゃダメなのか? 後の猫娘の萌え化のきっかけはこの辺なのだろうか。

 覚えている所で、ねずみ男が富山敬、子泣き爺が永井一郎、一反木綿が八奈見乗児、鹿児島弁を離す。塗り壁が「ぬりかべ~」と言うのはこの作品からだった気がする。

 主題歌はOP、EDとも吉幾三。この頃の吉幾三は「テレビもねぇ、ラジオもねぇ」の人であった。電気の無い頃の闇をテーマにした作品には、ある意味ピッタリだったのかもしれない。
 OPはディスコ調というのかな。イケイケで、随分垢抜けたと思った。
 EDの背景は原作調の妖怪達で、これが番組内で一番怖いかな。鬼太郎と猫娘が飛び跳ね、踊るのだが、最後には驚きのオチが待っている。

 自分が最初に観た回は妖怪電車の回で、ひょうすべが目立っていた。ひょうすべは「ひょう、すべ、ひょう、すべ、」とか言っていた。

 水木サンもお気に入りだと伝わる「だるま妖怪相談所」は原作をアレンジして、妖怪が相談に来る場所と設定され、あかなめや油すまし、ふっ消し婆が相談に来ている。
 知的な登場が多い油すましが、菜種油を貰うまで帰らない迷惑キャラとして出てくるのは面白い。

 だるま妖怪のcvはドクロベエ他の滝口順平。ホント、この人はイイ役で出てくるなあ。クライマックスで子だるまがゲタに乗せられて飛ぶ、ここで主題歌を歌う子だるまに爆笑したものだ。

 この回に出てくるゲストのさとみちゃんも結構かわいい。

 ぶるぶる回がなんかエロかったのが印象に残っている。夜叉回で女の子が魂を抜かれる様子もエロかった。エロいといえば木の子回のモモコにとどめを刺す。終始ほとんど全裸だ。

 東北・上越新幹線が開業した時期で、泥田坊が新幹線の建設に怒る話もある。かつての上越には泥田がかなりあったと聞くので、良い組み合わせかもしれない。

 時代に合わせて原作を改変した作品を作っていくのは、良くも悪くも後のアニメ化の基本フォーマットとなっていくのだった。

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