ドリフだからといって、好きなギャグばかりだった訳じゃない

 私はザ・ドリフターズの番組は結構好きだったと何度も書いているが、その中のギャグが全部好きだった訳では無い。

 多分それは、ドリフが1本の番組で使うギャグの数を考えたら仕方ないだろうし、毎週毎週面白かったという訳にもいかないだろう。

「全員集合」の「少年少女合唱隊」は「東村山音頭」が出てくる以前は、自分の感覚からしてもちょっと違う、良く言えば大人向けだなと感じていた。これは同時期の歌謡番組も同様なんだけど。

 プライスクイズ(値段当て)で正解が「売れません」というのは、ドリフがらみの番組にもあった。これは最初の1発目は良くても、他で、例えば堺正章の番組で同じようなシチュエーションでやると、すぐに飽きるものだった。

 ドリフの学校コントでは、いかりや長介が生徒役に質問する大喜利のような形式だった。

「はい、早見(優)さん、英語で男の人は何ですか?」
「マンです」

 こんなやり取りを聞いているワルガキ達が、「逆なのかよ」とか言っている。

「はい、(研)ナオコさん、英語で女の人は何ですか?」
「チン!」
「お前ら、余計な事教えるんじゃねぇ」

 加藤茶や志村けんを怒鳴りつけたりしていた。

 それは良いのだが、ただ、ローマ字で何かが書いてあって、よくよく読むと、泳げたいやきくんやヨドバシカメラのテーマというネタは、そこでテンポが変わるせいか、あまり面白く感じないものだった。


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