俺はどんな「お話」を読んでいたのか

 児童文学の話があった。児童文学、あまり読んでないか、読んでも忘れてるな。

 幼稚園の頃に読み聞かせがあって、「エルマーのぼうけん」を知った。これが面白くて続編の「エルマーとりゅう」とともに買ってもらった。
 絵本の「きかんしゃやえもん」もあった。「レールバス」という単語が説明なく出てくるのだが、問題なかった。そういうものである。後で史実ではモデルになった機関車は、戦前に既に価値を見出されて博物館入りしていたと知って驚いた。「のろまなローラー」もあった。

 小学校に入ると、2年生の途中ぐらいから図書室に行ったりした。
 実話をモデルにした話の方が好きだった気がする。ユーリ・ガガーリンとか、アポロ10号(11号ではない)の話とか、そういう宇宙ものを読んだりした。発明家の伝記も好きだったな。
 深海1万メートルに挑戦する男達の話が教科書にあって、その前日談、探査艇バチスカーフの発明者が2人組のうち1人のジャックの父親だと知ったのは学研の科学かなんかの付録マンガだった。マンガだとジャック父のオーギュストはガッチャマンの博士みたいだった。

 創作では、ジュール・ヴェルヌの子供向けの訳があったりした。怖い顔の怪人二十面相もあった。007号の冒険シリーズ(ジェームズ・ボンドね)の少年向けの訳もあったと思う。この3つのジャンルは当時なんだかよく似ていると感じた。

 ガリバー旅行記の子供向けの訳で、ガリバーは小人の国だけに行った訳では無い事も知った。ラピュタという磁力で浮く島や、日本にたどり着いて踏み絵は勘弁して下さいという話は、その後読み直して気付いたりしていたように思う。

 高学年くらいで星新一を知った。怖いが引き込まれる面白さがあった。

 あばれはっちゃくの原作者の人の本を、どこかで読んでいるはずである。

 これぐらいか、色々忘れているな。

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