ドリフ好きが寂しかった時代

 自分がザ・ドリフターズが好き、というのは前にも書いているけれど、「全員集合」の終わり頃というのは少し寂しい状況だった。「ひょうきん族」が台頭してきて、子供の間でもこれに人気を譲った印象だったからだ。

 ヒゲダンス、早口言葉、ジャンケン決闘あたりまでは良かったのだけれど、5秒前4、3、2、1、デーンは今一つという話が同級生から出ていた(まあ、これは長さんの苦し紛れから生まれたようなのだが)。

 これが「わんダー・ドッグ」とか「オッポー」(ジャイアント馬場の真似)あたりになると、まるでクラスの話題にのぼらなくなった。「全員集合」の最後に長縄跳びをやっていたとか、全然知られてないもんなあ。

 1982年頃だろうか。もちろん中学生になったから、そういう話題が出てこないというのもあるだろう。

 ひょうきん族は小学◯年生やら中◯コースやらで特集が組まれていた。
 そういう事もあるのか、徐々にひょうきん族派は増えていった。

 このひょうきん族派は自分達より年下が多かった。自分達はまだ同級生にドリフ好きがいたので助かっていたのかもしれない。
 だから、「ドリフ大爆笑」の「神様コント」あたりは話題に出たりしていた。

 ひょうきん族派は、「古いのが許せない」という事のようだった。この時代、何に関してもそういう連中がいた。

 ひょうきん族優勢は、たけしのフライデー襲撃あたりまで続いたように思う。
 もちろん自分達は「加トちゃんケンちゃん」を観ていた訳だが。

  

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