SFと古代宇宙飛行士説

 エーリッヒ・フォン・デニケンの「未来の記憶 : 超自然への挑戦」(1969)のような疑似科学的な話と、ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」(1977)のようなSFでは、どちらが先に「古代に他から来た宇宙飛行士との接触」を描いたのだろうか。

 1961年に来日したジョージ・ハント・ウィリアムソンは、この説の初期の論者であり、日本にかつて存在したコンタクティ系のUFO団体CBAの思想にも影響を与えたというが。

 以前、こんな事を書いていたら、SF作家の山本弘さんからレスをもらった事があった。

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●イワン・エフレーモフ「星の船」(執筆年不詳)

 恐竜の化石に銃創が発見され、そこから中生代に地球を訪れた異星人の存在が明らかになるという話。

●H・ビーム・パイパー「創世記」(1951)

 地球に不時着した異星人たちが人類の先祖となる話。

●アーサー・C・クラーク「前哨」(1951)

 月面でピラミッドが発見される話。

●アーサー・C・クラーク「地球への遠征」(1953)

 古代の地球を訪れた異星人と、原始人のコンタクト。

●アーサー・C・クラーク「木星第五衛星」(1953)

 木星の衛星アマルテアが異星人の宇宙船だったという話。

 チャド・オリバーの作品にも何かあったような気がするけど、思い出せません。

 古代宇宙人説だけじゃなく、人類以前の知的生物にまで話を広げるなら、H・P・ラヴクラフト「狂気山脈」「超時間の影」あたりが元祖ではないかと。

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 SFにおける古代宇宙飛行士説も、結構歴史がありそうである。

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