アニメ思い出し語り 21 戦闘メカ ザブングル

 ロボットアニメで(ドラえもんは別として)よく観ていた作品の1つがこれである。

 舞台はどこかの植民惑星を思わせる惑星ゾラ。そこには地球によく似た動物が棲んでおり、人類は支配階級に見えるイノセントと被支配階級に見えるシビリアン。しかし何となく様子がおかしい。イノセントは王族というより不可侵の神のような存在に思える。物語が進むにつれ、ゾラやイノセント、シビリアンの謎が解き明かされていく。

 シビリアンの1人で主人公で親の仇を探すジロン、盗賊の女親分ラグ、交易商人の娘でナイフの使い手エルチらが、やがてその社会に大きな変化を起こしていく。

 ロボットアニメという事で、数々の搭乗型ロボット(ウォーカーマシンと呼ぶ)が出てくる。鉱石採掘用、軽作業用、汎用、居住性を高めたタイプ、完全な戦闘用、飛行タイプ、陸上戦艦から変形する巨大タイプといった機種がある。オートバイから重機、トラック、装甲車といった感じだろう。

 これは、おそらく、ガンダムのプラモデルのヒットから、よりミリタリープラモに近い感じの商品展開をしようというスポンサーの意思もあったのではないだろうか。汎用タイプがある所から、戦闘場面以外のジオラマも作れる。

 主役メカであるザブングルは戦闘用だが、最初から2台ある他、「このあたりにいるザブングルタイプは~」という登場人物のセリフから、これ以外にも存在する事が伺い知れる。

 これまた、「劇中に登場しなかった別のザブングルタイプの戦闘」のジオラマも作れるのである。

 ジロンが乗り換えるギャリアは、新型を他から盗んでくるのである。この展開は他の作品でも使われる事になる。飛行タイプのドランを女戦士が盗む展開もあったな。

 主題歌は串田アキラ、これが最初とは思えないくらい上手いアニソンだと思った。エンディングの「乾いた大地」も名曲。何度かカラオケで歌った。

 個人的に気になるキャラは、自分でメカを開発しようと(基本的にメカはイノセントからもらって使い捨て)図面を書いているメカニックのコトセットである。ろくに説明なしに引き渡された新型メカのアイアンギアー(物語の都合上変形可能な陸上戦艦)の整備に手を焼くが、やがて変形させて戦闘するまでに使いこなす。
 物語が終わった後、彼はメカの開発ができたのだろうか。

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