EF58を考える?

 EF58というと、自分にとって好きなような嫌いなような存在である。

 自分が小学生の頃には、ほとんど臨時列車か荷物列車を牽いていたが、特急列車を牽いていた(あるいは「いる」)のは知っていた。

 阪和線では貨物列車も牽いたらしい。

 中学生くらいになると当時の、つまり1980年代前半の、自分よりお兄さん世代の撮り鉄がよく撮っていた

 お召し列車用の61号とか、日差し(本当はトンネル入口のつらら落とし)のついた89号あたりは当然知っていた。

 途中で旧車体から新車体になったのが有名で、製造中に貨物用のEF18になったものや、「7つ窓」(旧車体から製造中に前頭部を変更した)という珍しいものもあった。

 NゲージではKATOから原型小窓と呼ばれるタイプが出ていて、後に他のバリエーションも出て、トミックスからも出た。

 原型小窓ってのは残っていた機関車も多かったし、見映えも良いので、自分は好きなタイプだった。大窓と呼ばれるタイプも良いのだが、数はあまり残っていなかった。

 EF58は荷物列車から引退して大量に無くなった。そこで本来の歴史は終わりである。

 割と自由に動けるようになってから、JR東海に引き継がれた122号機というのがイベントで使われていたが、自分は撮りに行かなかった。

 この122号機というのが本当に地味で野暮ったい、Hゴム支持と言われるタイプだったのが一番大きい。

「何でこれを残すんだよ」というのは、クモヤ22改造のクモハ12とともに思った事だった。


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