あたたかいを買う

子供の頃に大人はなんぼでも稼いでるのに
どうして遊戯王やデュエルマスターズの
カードを山ほど買わないんだろうと考えていた。
大人になってもずっとカードゲームが好きだと
信じて疑わないあたりが子供が子供たる所以。
そしていざ大人になってみて、欲しいものといえば
それはもちろんカード以外にあるわけだが、一旦それを傍に置き、何を買うかといえば暖かさだ。

去年はヒートテックを6枚、ヒートテックの股引きを4枚、ヒートテック靴下を4足、マフラーを1つ、ダウンベストを1つ買った。見てくれの格好よさのプライオリティは低く、たたただ温かさを渇望した。子供の頃って寒くなかったっけ…?厚手のダウンジャケットを着てベイマックスみたいになっている小学生って確かに見ないよな…

もちろんこんな寒い日々の中でお茶を買うとしたらホットだし、白湯がすぐに飲めるようにとウォーターサーバーもリースしている。暖かいを始めとして、便利に効率よく営みを送れて、何より不快にならないようお金を使うようになった。これは一つ明確に大人になった証と言えるだろう。

お金があれば買える。素晴らしいことだ。ただ、寒さなんて感じさせないそして我慢してでも欲しいものは何かと訊かれると、何も浮かばない。ちょっとそれは悲しいことなんじゃないかなと思った。


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