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もしも他の選択肢を選んでいたら

同期が転職するらしい。

その話を聞いて、私はふと、もしこの仕事をしていなかったら何をしていただろうかと想像していた。

正直なところ、今の仕事はもともと志望していた業界ではなく、言ってしまえば全く興味のない職種であったし、やりたいことはもっと他にあった。

なんとなく受けた会社から内定が出て、行きたい業界は笑えるくらい全て落ちる、私の就職活動はそんな風に進み、最終的には内定を貰えたいくつかの会社から今の会社に決めた。

当時は、元々志望していた業界が向いていなかったと思い込むことでしか自分の選択を正当化できず、少し気を抜けば未練タラタラの自分が溢れてきた。

どれだけ考えても正しい答えが見つかることはなく、いろんな未来を想像し、いろんな気持ちで葛藤していた。

それでも期日は迫ってきて、自分で選択して、自分で決断しなければならなかった。

いくつも道があった中から自ら1つを選び、
そして今も進んでいる。

あの時もしも他の選択肢を選んでいたらどうなっていたのだろう。

今とは違う未来を想像してみる。

念願叶って毎日やりたいことをして輝いている自分を想像すると、やっぱりちょっと心がむず痒くなって過去の選択に自信を持てなくなる。

もちろん、やりたかった仕事でも苦しいことは必ずあるはずだし、今の仕事は環境に恵まれて楽しくやれている。

それでも経験がないことへの想像は無限大で、楽しくて明るすぎる未来を想像しては、現実の自分との差に少しだけ落ち込んだ。

今はただ、あの時の選択を後悔しないためにここで頑張るのみであるし、それは自分次第でしかないことも分かっているつもりだ。

未来のことは分からないが、今はとにかく目の前の仕事に一生懸命になりたいと思う。

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