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フレンドリーとは何か?

ある動画が僕の元に流れてきた。昨今のショート動画の流れだ。外国人(アメリカ人:以下Aさんとする)に日本人が英語でインタビューしていた。その中でインタビューされているAさんが言ったのだ。

「日本人はフレンドリーだ。」

インタビューしている日本人はAさんに問う。
日本人はシャイだと言われているし、僕もそう思う。外国人の方が「Hey!」って挨拶してくれてフレンドリーじゃないか?と。
僕もそう思っていた。全く知らないひとにそんな挨拶をしないし、まず警戒をする。

しかし、Aさんは言う。
「確かに挨拶をしたら挨拶を返してくれるだろう。しかし、彼らは僕が困った時に誰も助けてはくれない。日本人は挨拶は返してくれないかもしれない。しかし、彼らは困った時に全力で助けてくれる。その方がフレンドリーじゃないか?」

これはかなりハッとしてグッときた。
もちろん全ての日本人がそうじゃないと思うが、きっとAさんを日本人の誰かが助けたのだろう。僕は外国人観光客の多い地域にいるので、是非ともそう言う行動をとっていきたいものだと思った。

僕が大学生の頃の話だ。本当に気のいい友人がいた。僕が今、仕事できているのは友人のおかげだと思うほどの友人だ。その友人は気がいいのもあって同級生の友人も非常に多く、学年で知らないものはいないぐらいだろう。かくゆう僕は当時社会性0のやばい人間だったので、後日仲良くなった友人からはこの学年で一番やばいやつやと思ったと言われたほどだった。イメージとしては荒くれものとかヤンキーみたいなことではなく、普段暗いのにある瞬間人を殺してしまいそうなヤバさっぽい感じだったそうだ。
そんなこともあり、僕は友人が少なく、そんな僕を分け隔てなく仲良くしてくれるその友人に感謝して生きていた。

そんなある日だ、国家試験が近づき周りがピリピリし出した頃、友人は一人図書館で勉強していた。数人の友人達と部屋を借りて勉強していたはずの友人が一人図書館で勉強していたのだ。僕はもともと図書館で勉強していたので「どうしたんだ?」と聞いたら彼は答えた。「咳したら追い出された。」と。どうも国家試験前でピリついていて体調不良を疑われる人間は排除されるらしい。そんな状況に僕は言う。

「今の状況をよく覚えておけ。追い込まれた時に人間の本性がよく出る。おそらく試験が終わればそいつらは何事もなかったようにお前に話しかけてくるぞ。一方的な仲直りが待っているはずだ。」

国家試験が終わり結果そうなったらしい。その後、彼は一部の人間以外とはあまり連絡を取らなくなったそうだ。僕は今も連絡をとっているし、今でも彼に感謝し、尊敬すらしている。

そして彼は言う。
「オレは友人が少ない」

大学生時代誰よりも友人が多いと思われた彼の言葉だ。

若いうちは色々なひとにあった方がいいと僕は思っている。
母に言われたことだ。
「ダイアモンドはダイアモンドでしか磨けないように
ヒトはヒトでしか磨かれない」

そして、色々な経験をしてそれぞれが欠けたり磨かれたりしてそれぞれの形になっていくのだ。

その結果、生きているだけで個性なのだ。

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