見出し画像

カスハラ防止条例が都で採択されるかも

カスタマーハラスメントが昨今とりだたされている。理不尽な要求や悪質なクレームを突きつけることに条例を作って、働く人たちを守るという。まぁやってくれたら良いのだが、それと一緒に医療従事者を守ってはくれないか?

理不尽な注文が多いし、自分勝手なひともいる。それに対して逆ギレするひともいるし、説明がなかったことにするひともいる。

理不尽な注文で言えば、太っているひとの「膝が痛い」。「まず痩せろ」としか言いようがない。そういうと大体膝が痛くて動けないというが、ヒアルロン酸を打ったり、痛み止めで痛みを止めたところでそのひとが動いているのを見たことがない。
友人の歯科医師の話で言えば、どこかで引っ張ってきた歯科の知識をひけらかし、自分の治療はこうしろと言う。友人はあなたには無理だという説明をコンコンとしたが理解を得られず、「わかった。あなたの言う通りにしよう。そのかわり必ず痛みが出る。痛みが出ても文句を言うなよ。」と言って、言質をとり、言った通りにして痛みが出たらしい。そしたら「おかしい。痛い。」と言い出して、「言っただろ。」と言っても理解を得られず、Googleで星1をつけられて消すこともできないらしい。

医療においてGoogleの星評価はすべきではないと考えている。なぜなら患者の希望に添えない可能性や患者が理不尽な場合の可能性があるからだ。Googleの評価はまともなひとがしていることが前提になっている。

カスハラから働くひとを守るのも結構だが、Googleや患者のハラスメントから医療従事者を守ることはできないのか?

お触りするひともいれば、受付や従業員を口説こうとするひともいる。カスタマーと一緒でこっちは仕事だから優しく対処しているだけで、本来なら跳ね除けたいことも多々ある。カスタマーより辛いのはこっちは生身で対面しているのだ。

応召義務はあくまで国と医療従事者との約束事なので、実は個人と医療従事者との法律ではない。応召義務は正当な理由なく医療を行うことを断ってはいけないというものであり、正当な理由があれば断っていい。

しかし、現実的にそのような患者を強制排除できるだろうか?言った言ってないみたいなことになるだろうし、迷惑行為をやったやっていないということになる。地域密着の町医者で地元のひとと揉めるのはあまり良くない。しかも、診療で得た情報をこちらは表に出せない。守秘義務がある。

カスタマーを守るのと医療従事者を守るのは相対するものでもないので、医療従事者を守ってはくれないか?もっというと医療費の値上げが少なすぎないか?昨今の物価高や人件費の上昇に対応した金額だと僕は思わない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?