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あの日、その腸炎

たまに、不思議ループみたいのを感じてしまう。会社をやめて、フリーになって、もう5年目になるけど、あいにくその面接日はフリーになってから一番忙しい時だった。空港でゲラの修正をしたり、大崎駅についたら、メッセージが何十個。バタバタ、ばたばた。また、あいにく面接の時間は午後6時で、準備をすればよかったものの、何も手に付かず映画をみたり、新しくなったパルコで少し遊んだり(全然そんな気にはなれなかったけれども)、ラーメンじろうが食べたっ方けど、さすがに面接直前だし。結局ホテルコエに入って今日のパスタは、あいにくカルボナーラなのだった。店員さんのお話に、少しヤベ!とは思ったけど、とりあえず注文。美味しかった。バカみたいに。

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パルコの屋上には表参道にあるコミュンがオープンした。その日のパルコのわりには人も少なく、LIGHT UP COFFEEのラテはとても美味しかった。しかし!!下の方がおかしい感じがし始め、少し痛みへ変わり、そのおしゃれで、素敵なカフェを堪能することもできず、トイレへ駆け込んだが、用はできず。どんどん腹痛がひどくなった。強弱強弱を繰り返し、ツタヤの6階shelf67を少し寄ってみた。面接先は、その渋谷ツタヤ。多分、一番欲しいと思ったとこ。半年までとはかなり変わり、よりストリート系の、渋谷らしさが少しずつ滲み出てるのような感じが好きだったけど、お腹が。一駅のホテルまで一旦戻って、荷物の整理をして、着替えして、出かける時間が迫ったくるけれでも、まだお腹が。

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面接は、なんとなく終わった。私の日本語は今まででダントツに下手すぎて、何を喋ってるのか私すら分からなくぐらい、面接官の方が整理をしてくれた。しかも3回。もっとだったかも知らない。なぜ、腹痛?なぜカルボナーラ。なぜその時に?今更しょうもないことだけど、少し真剣に考えてみようと思う。ただ、恨むつもりも、後悔するつもりもなく、なぜそのタイミングでその事件が起こったのか。それは、私の37年間の中で、何を意味するのか。答えはなくても、そのくだらない、ただしんどくて、寂しかった自分を、もう一度思ってあげたいと思う。その日、あの腸炎のことを。


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