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障がいの有無に関わらず、さまざまな形でスポーツを楽しむということ|モンテディオ山形SDGsコーナー体験記

夏の暑さも本格的になった8月13日、ツエーゲン金沢戦。この日は、今夏のホームゲームで選手が着用予定の「ナツユニ」をイメージした「ナツフク」のプレゼント企画なども行われ、多くの人でにぎわいました。

初登場のスポーツに、大人も子どもも夢中!?

「日常生活では体験できないスポーツを知ることができる」と、ユニバーサルスポーツ体験コーナーは毎回人気を集めています。今回は、主に上肢または下肢の切断障がいを持った人々により行われる「アンプティサッカー」を初めて紹介しました。クラッチ(杖)で競技を行うため、足に障がいを持つ方も楽しめるスポーツで、近年、少しずつ認知度が上がっています。

今回は、埼玉県深谷市に拠点を置き、北関東から東北で活動を行う2016年設立の「FC ONE TOP」の監督や選手が来県してくれました。参加者はクラッチの使い方やボールのさばき方を教わった後、実際にミニゲームも体験。ミニゲームでは、子どもたちが選手1人と対決するといったシーンもありました。参加者はもちろん初体験の方ばかり。激しい運動量に息切れし、その場で倒れ込んでしまう大人もいるほどでしたが、障がいの有無に関係なく、一様に笑顔を見せていました。来県した選手の中には、9月30日〜10月9日開催の「アンプティサッカーW杯2022トルコ大会」に出場する日本代表の松崎選手もいました。松崎選手は、リフティングが200回以上できるそう。器用なボールさばきに参加者も驚いていました。同チームの原島監督は「アンプティサッカーを通して、障がいを持つ人への偏見をなくせれば。アンプティサッカーの体験はなかなかできないと思いますが、今日の経験をいろんな人に話してもらい、少しずつ広まっていってほしいです」と話してくれました。

一人ひとりができる社会貢献。知る機会となるSDGsブース

この日は、SDGsブースにちょっとした変化もありました。毎試合でブースを担当する女性スタッフがショートヘアになっていたのです。イメージチェンジ……、というだけではなく髪をヘアドネーションしたそう。ヘアドネーションとは、ヘア(髪の毛)とドネーション(寄付)を合わせた造語で、小児がんなどの病気や事故により、髪を失った子どもたちのために、ウィッグ(かつら)を作り、無償提供する活動のことです。

昨シーズンからブースを担当しているスタッフですので、サポーターのみなさんと顔見知りになり、笑顔で話している様子が、以前からよく見られましたが、この日は、髪型の変化に気が付くサポーターの方も多くいらっしゃいました。ときには、スタッフがヘアドネーションについて説明する場面も。
「自分ができることなんてたかがしれている」と、個人の力が微々たるものだと思っている方も大勢いるかと思いますが、「誰一人取り残さない社会」に向けてできることは、実はさまざまあります。たしかに、その一歩は小さいかもしれませんが、たくさんの人が集まれば、大きな一歩になるのではないでしょうか。SDGsブースが、何かのアクションへつながるきっかけになればと思います。

2022モンテディオ山形SDGsコーナー体験記 vol.15
2022/8/13(Sat)
第31節
vs ツエーゲン金沢
 
ライター
松田 陽

●SDGsパートナー

株式会社チェンジ・ザ・ワールド
THINET
イーレックス株式会社
株式会社ミズサワセミコンダクタ
山形朝日株式会社
株式会社京都スペーサー
株式会社ソフィア
株式会社スマートチェックアウト
株式会社ライフエッグ
株式会社メイコー
日本電子株式会社
渋谷建設株式会社
カイクラ
株式会社日本エコライフ
株式会社庄内クリエート工業

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