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モンテディオ山形の「おもしろさの幹」は何か

新規のお客様を増やすためには、サッカーだけで人を呼ぶことは難しいと思ってマーケティングをしてきましたし、それが間違っているとは思いません。

では、モンテディオのおもしろさって何なのか?その幹の部分を問われるとなんと答えるのか。

マーケティングの観点で考えるとこんなワードがよく出てきます。

「選手に会いたい」
「地元を盛り上げたい」
「友だちと共通の話題がほしい」
「スタジアムの雰囲気を味わいたい」
「ビールが飲みたい」
「こどもとおでかけしないといけない」

これらは不正解ではないけど、幹ではない。

おもしろさの幹、それはやはり「勝利」です。お客さんは勝利が見たくてスタジアムに来場されています。

にも関わらず、マーケティングを考えれば考えるほど、そこから遠ざかり、コンテンツも含めて人を呼ぶための手段に陥ってしまってると感じました。

試合以外の部分に興味を惹かれてきた人も、チケットを購入している時点で、試合の勝利を期待しています。

試合終了後にNPS(Net Promoter Score)をとると、観戦頻度等の属性差はあれど、満足度が試合の勝敗に大きく左右されます。
きっかけはつくれても、勝利をこえるおもしろさの幹はないということです。

「勝てば人は来る」ということに依存して事業面の努力をしないのは間違ってますが、勝つために事業やマーケティングをしていることは間違いありません。

矛盾しますが、これからもサッカーに興味のない人にはサッカー以外の惹きを用意します。(きかっけは別でつくる必要があると思っているからです)
でも、それだけで満足してくれることはありません。
満足の終点である勝利を目指して、そこからの逆算思考を改めて持ちたいと思います。

目の前のことは勝つためにやっているのか?
その意味が少し分かった気がします。

この示唆を与えてくださった株式会社たのしいミュージアムの小林将さんありがとうございました。
小林さんの投影資料、ぐさっとくる一枚でした。

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