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「 TAXI TO HOLDING POINT~」の意味を探した結果

新しい管制用語を覚えてください" TAXI TO HOLDING POINT ~."
AIRAC 航空路誌改訂版に、2012年9月20日から有効になる、新しい管制用語が掲載されました。
" TAXI TO HOLDING POINT ~."という用語です。

滑走路誤進入が多発し、いろいろな再発防止策を実施していますが、残念ながら滑走路誤進入が減っているとは言えない状況です。
この用語も滑走路誤進入をなくすために導入されたものと聞いています。
パイロットは、この新しい用語を覚えるだけでなく、導入された背景を忘れないで欲しいと思います。


あと、滑走路誤進入が発生するのは、この用語で地上滑走の許可をもらった直後ではなく、この用語で地上滑走の許可をもらい、数分間地上滑走した後というケースが多いのではないかと思います。
地上滑走の許可をもらった直後はその内容をしっかり覚えていても、数分間地上滑走しているうちに、内容を忘れてしまったり間違ったりすることは、人間であれば十分考えられることです。

インターセクションを通過する前や滑走路に入る前に、地上滑走の許可の内容を自ら再確認し、もし不安があれば管制官に地上滑走の許可の内容を確認する。
さらに、そのインターセクションを通過して良いのかどうか、その滑走路に入って良いのかかどうかを自問自答すると良いのではないかと思います。


また、地上滑走の許可の経路がいつもと違う場合も注意です。
ついつい、いつもの経路で地上滑走してしまいがちです。
慣れや自動化と呼ばれる現象です。


管制官・パイロット双方が協力して、滑走路誤進入を撲滅しましょう!

公益社団法人日本航空機操縦士協会 西日本支部 ホームページより


羽田空港で起こった衝突事故から1週間。
まだ正式な発表前けれど、複数のミスが重なってしまったことが主な原因であろうという考えがある。

あるサイトを偶然見つけた。(上記)
2012年に投稿された記事で" TAXI TO HOLDING POINT ~."が新しい管制用語として紹介されている。今回の事故でパイロットが誤認した可能性がある言葉としてよく耳にする英語だ。

今後、管制は"No.1"という用語は使わないと発表があった。
ただ、滑走路誤進入が発生しやすいのは、許可をもらってから数分間地上を滑走した後だということが10年以上前からわかっている。
報道されない現場の状況が見えた気がした。


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