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【生理学】音声で楽しく学ぶ「同化と異化」

【2020/11/25 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師の国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

このノートは
音声配信「同化と異化」の内容を
文字起こししてまとめています。

こんにちは
国家試験対策から学ぶ、役に立つラジオ「もぬらじ」の時間です。

この番組は主に医療関係・治療家を目指す受験生に向けたラジオです。

覚えにくい勉強をあの手・この手でわかりやすくゆるふわにお伝えしていきます。
まだ受験生じゃないって方ももちろん勉強になりますので聞いていただければと思います。

今日のテーマは、 
【生理学】同化と異化について
お話をしていきます。

同化と異化は、物質の代謝の話をする上で根本的なところになります。
ここを知っておかないと、生理学の特にホルモンのところでつまずきます。生理学のホルモンがつまずいたら臨床論の疾患の症状を覚えるときも、つまずていきます。

同化と異化はそれぞれ「同じ、化ける」と「異なる、化ける」という漢字を書きます。どうかしているイカの話ではないです。

同化という言葉を他の言葉に置き換えて言うと、合成と言われたりしますし、

異化は別の言葉では分解と言われたりもします。

この同化と異化のバランスが整っているからヒトはヒトであることを保っていられるというわけです。

では具体的な話も交えながら2つを説明していきます。


【生理学 物質代謝】同化について

同化とは、
細胞の成長・増殖のために細胞は絶えず材料となる物質を取り入れ、細胞内で新しい物質を合成している現象のこと

単純に同化と言ったり、同化作用といったりしますが、意味は同じです。

もっと具体的な例えをしていきます。

アミノ酸って聞いたことがあるとおもいます。
タンパク質が小さくなってペプチド構造になり、それもまた細かくなってアミノ酸となります。

大抵の自然な食材は「タンパク質」の状態で食べてると思うんですよ。
普通にアミノ酸として摂取するとかもあるっちゃあるんですが…

でこの食べたタンパク質を消化して、アミノ酸にするまでの過程を消化とか言われますが、実際アミノ酸自体が身体にペタペタくっついているわけじゃないですよね。

人間もまたタンパク質という形になって筋肉や血管を作ったりしています。

このアミノ酸という低分子の状態から、タンパク質の高分子の状態に合成する反応を同化作用と言います。

これ、身体の中で全自動でやってくれてるって思うとすごい楽ですよね。
あーあしたの身体のために、ロイシンとリシン組み合わせて、鎖骨下動脈の血管と腹大動脈の血管を補強しとかな、動脈ちぎれるわ-とかいちいち考えなくて済むんですから かなり優秀ですよね。

ちなみにアミノ酸には必須アミノ酸とかまた覚えることがありますので他の動画で確認してくださいね。

では次は異化についてを説明していきます。


【生理学 物質代謝】異化について

異化とは、
同化とは逆に不要になったものを分解する働きだけでなく、エネルギーを取り出す反応もある。

この後半のエネルギーを取り出す反応も異化作用に含まれているってところがポイントです。単純に分解してはいおわりってわけではない。
ちなみにエネルギーを放出することを代謝といいます。

だから、ダイエットとかで代謝をあげましょうとか代謝をするとやせると言われているのは、このためですよね。

異化作用は物質を分解して異なる物質に変えるので異なるという漢字が使われています。

実はあなたの身体の中には錬金術師がいたってことになります。

では具体的な異化作用を説明していきます。

とりあえずお腹をつまむと大抵の人はお腹に脂肪的な本人は認めたくないけど脂肪的ななにかがあると思います。

脂肪は具体的にはトリグリセリドとか中性脂肪とか、なんとか言われています。

この脂肪は身体の中では、高分子と言われるもので、これを分解して低分子の状態にするとエネルギーを得ることができます。

そのエネルギーっていうのが、みんな大好きATPっていうやつです。

アデノシン三リン酸!生理学を学ぶと100回ぐらいは聞くことになると思います。

ちなみに前にあげている細胞小器官のミトコンドリアのところでもATPについて話をしています。よかったらこのあと見てください。

単純に異化作用で脂肪を分解して、ATP作ってはい、終わりやったらいいんやけどそうもいかないんですよね。

脂肪を分解すると、二酸化炭素も排出されます。
いままで呼吸のところで疑問に思ったことないですか?

なんで酸素を吸ったのになんやかんやして二酸化炭素になってるんやろか?

その正体が異化作用・そして代謝の話につながったわけです。


ここまで聞いたらなんとなく同化作用と異化作用について覚えてきたんとちゃいますでしょうか。


もうすこしだけ一般的に役に立つ同化と異化について話をしていきます。


同化作用を知るものは筋トレを制する

筋トレをして、筋肉が増えたりする現象がまさに同化作用そのものの働きなんです。

人の体は必ず同化作用と異化作用がせめぎ合ってそれぞれがずっと戦っています。

この同化と異化の戦いで同化作用が勝てば、筋肉は増えますし、異化作用が勝てば痩せます。

卒業後、患者のヒトから聞かれると思います。
先生どうやったらもっと効率的に筋肉つくの?

専門の資格を持っているあなたは生理学の原理原則を用いながら説明する。

さすが、専門の資格を持っているヒトは違うねってなる。

完璧なストーリーです。


ということで、同化に関係するホルモンについても覚えて行きましょう。
今はとりあえず名前だけでも覚えておくとあとあとつながってきますんで

【同化をもたらすホルモン】
 ▶成長ホルモン
 ▶インスリン
 ▶テストステロン

国家試験的にはこの3つをおさえておいてほしいです。

でも卒業後にもっと役に立つよう勉強したいってヒトはもうすこしだけ覚えてみてください。

【同化をもたらすホルモン+α】
 ▶インスリン様成長因子
 ▶エストラジオール
 ▶オレキシン
 ▶ヒポクレチン
 ▶メラトニン

こういったホルモンも同化に関係していると言われています。

とりあえず国家試験でも出題されることのある成長ホルモンとインスリン・テストステロンについて軽く説明をしていきます。

筋肉をつけていきたい!でも闇雲に筋トレしても効率はめっちゃ悪い。
ジムに通っているのに全然体つきが変わらない!

それはホルモンを分泌させていないから!
他の例を出すと、女性の方が筋肉がつきにくいのはホルモンのテストステロンの分泌量が男性とはぜんぜん違うから!

そんな感じの説明ができるようになります。

一番わかりやすいのはインスリンというホルモンです。
筋肉をつけたい・この体をどうにかしたい!

インスリンは食事によって血糖値が上がると、血糖値を下げようとするホルモンですよね。

ということは筋トレ後に食事をしなかったら…ということです。

そこらへんから詳しく話ができたら結構説得力もあって、信頼感はグッと上がるんじゃないと思います。(しらんけど。)


では最後にもう一度復習をしておきましょう。

同化とは合成のことで、低分子から高分子を作り出すこと
異化とは分解のことで、高分子から低分子を作り出すこと
そのときにエネルギーを発生させるものを代謝という。
同化に関係するホルモンは、▶成長ホルモン ▶インスリン ▶テストステロン などが存在する。

はい。ということで今日はこれで終わっておきます。


こんな感じで国家試験にも役に立ちながら、実際の生活にどう機能しているかっていうのも交えながら説明していきます。このラジオを聞いて、ペットのイカがどうかしてしまったっていうヒトは、ぜひチャンネル登録と高評価をお願いいたします。

今回話した内容はこのコンテンツの概要欄にリンクをはっています。
もう一度、文字で確認したい方や、イラストを確認したい方、じっくりノートにまとめたい方はぜひご確認ください。


というわけで今日の「もぬらじ」の時間は終わりです。
今日も仕事や勉強頑張ってきてください!

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